大ヒット中の『漫画 君たちはどう生きるか』や依然人気の『嫌われる勇気』など、多くの読者が支持する「自己啓発書」。しかし、中には胡散臭い悪書も存在すると指摘するのは、1000冊以上の自己啓発書を読書してきた高田晋一氏だ。広告代理店で市場調査やデータ分析に携わった「統計分析」のプロが、「エビデンス」に着目した読み方を紹介。 本当に信頼できる自己啓発書は2割程度!? 皆さんは、自己啓発書というジャンルの本を読むことはありますか? 一口に「自己啓発書」と言っても、その内容は千差万別、玉石混淆で、今後の人生について有用な示唆を与えてくれる良書もあれば、信憑性の薄い内容の、うさん臭い悪書も存在します。 私は、10年以上にわたって、市場調査やデータ分析を業務で担当し、統計分析を生業としてきました。その一方で、自己啓発書や成功本といった本から有用なデータを抽出するのが好きで、これまでに1000冊以上の本を