■わくわくする「ディズニーランド」に 「お客様にとって楽しい場・思考の場を提供し続けることを宣言いたします」と、今年夏にお客や報道機関に発表した。宣言文はこう続く。「行きすぎた効率主義・金銭価値至上主義は文化を滅ぼします。我々リアル書店こそが、これからの文化の拠点となっていかなければならないと考えます」 インターネット書店が栄え、電子書籍が登場しても、店舗を持つ「リアル書店」だからこそできることが、まだまだある。そんな思いが、この宣言文を書かせた。 東京の池袋本店は、約3300平方メートルの売り場面積を持ち、約120万点の書籍・雑誌を並べる大型店。今年度の売り上げ見込みは約40億円で、出版不況の時代に前年を上回りそうだという。 お客と直接触れ合うフェアやイベントを大切にする。没後40年の三島由紀夫を軸とした「憂国フェア」を命日の今月25日まで展開した。「三島が問い、訴えたのは日本人精神の根