2009年11月4日:驚きが大きかったのはどちらのほうなのか、いまだに決めかねている。FC東京の復調ぶりか、川崎フロンターレが今シーズンのナビスコカップの決勝で勝てなかったことか。 シーズン当初の数ヶ月間、FC東京はありとあらゆるトラブルを抱え、国際試合による中断があった5月後半まではしょっちゅう負けていた。危機は一度だけというわけではないだろうが、とくに「ホーム」の国立競技場でジェフユナイテッドに敗れたときは、監督の城福浩が解任されるかもしれないと私は思った。選手はだるそうで、モチベーションに欠けており、ファンは普段とはまったく違って意気消沈していた。 しかし、「JFK」は見事にチームを建て直し、今回のナビスコカップ2度目の優勝によって、リーグ戦の結果はどうであれ今シーズンは成功である、という評価をすでに下すことができるようにまでしたのである。 もちろん、石川――レイソル戦でヒザを故障す