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書評に関するfenethtoolのブックマーク (32)

  • 404 Blog Not Found:日本を変えたければ、汝を変えよ - 書評 - 勝間和代の日本を変えよう

    2008年10月05日03:00 カテゴリ書評/画評/品評Love 日を変えたければ、汝を変えよ - 書評 - 勝間和代の日を変えよう 著者より献御礼。 勝間和代の日を変えよう 勝間和代 読了して感じたのは、二つのこと。 一つは、著者の手によるとしては、最も味わい深かったということ。 そしてそれであるが故に、著者のとしては今ひとつ売れないのではないだろうかということ。 書「勝間和代の日を変えよう」を読んでも、あなたの年収が10倍アップするわけではない。もしあなたがそれを欲しているのであれば、読むべきは「効率が10倍アップする 新・知的生産術」や「利益の方程式」である。 書は、すでに10倍になった力を、どこにどう費やすべきかを語ったなのである。 目次 - Amazonより 第1章 若い人が暗い国 悲観と楽観 I 職場の憂勉強法ブーム」が示すもの かなり「やばい」日

    404 Blog Not Found:日本を変えたければ、汝を変えよ - 書評 - 勝間和代の日本を変えよう
  • 『毎日が日曜日』 城山三郎著 日本株式会社の経済戦士たちのバイブル① - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    評価:★★★★☆4つ半 しかし傑作 (僕的主観:★★★★4つ) この作品は有名ですよね。あまりに感想を書こう書こうと思っていたら、日がたって細かい内容を忘れてしまった。『マブラブオルタネイティヴ』の感想は、はし君とかGiGiさんという仮想読者が明確にいてくれて「待っていてくれる」という意識があるから、書くんですよね。実際書くのはめんどうくさい。『リヴィエラを撃て』をつなさんが待ってくださっていたように。この作品は会社の後輩と、山崎豊子や城山三郎作品が好きで、お昼にランチをしながら感想をよく言い合うのですが、そこで満たされてしまっているので、それ以上書こうというパワーが起きにくいのでしょうね。やはり感想を書くということは、コミュニケーションによる承認と、別の切り口の提示を求めているのでしょうね。 リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫) 高村 薫 新潮社 1997-06 売り上げランキング :

    『毎日が日曜日』 城山三郎著 日本株式会社の経済戦士たちのバイブル① - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
    fenethtool
    fenethtool 2008/10/04
    中間集団を描くことによって、社会をあぶり出す。
  • 『ゼロの使い魔』 15話 忘却の夢迷宮 ヤマグチノボル著 やっぱレモンちゃんでしょう?(笑) - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    評価:★★★☆星3つ半 (僕的主観:★★★☆星3つ半) 読了。もうどうでもいい話なんだが、買ってしまう(笑)。ルイズがかわえーわー。 「おいおい、レモンはねえよ。やっぱり。」 p255 いやーやっぱりレモンちゃんでしょう(笑)。・・・・あー、、これ、なんかすげーわかります(笑)。こういう風に、脳に虫が沸く感じって、うんうん、あるよねー。このルイズの流されっぷりに、ほんと、やばいです、燃えます(笑)。なんというか、この激甘なの、もう恥ずかしくて、見てらんなくて、みてしまいます(笑)。いやーこういう時ってのがいちばん最高な時かもしれないねー。好きな女の子が、明らかに自分のこと好きなんだけど、どうにも押し倒すチャンスがないって感じ。 ちなみに、ほんとくだらねー小説なんだけど、いやー王道のダイナミズム溢れるよね〜。いい小説なんだわ、これが。質を全く外さないところが凄い。無能王ジョセフという男のス

    『ゼロの使い魔』 15話 忘却の夢迷宮 ヤマグチノボル著 やっぱレモンちゃんでしょう?(笑) - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
  • ヤバイぞ、この「中間報告」~『アフリカ・レポート』 松本仁一著(評:後藤次美)【奨】 (2ページ目):日経ビジネスオンライン

    確かに前半部分の強烈なインパクトに比べると、後半部分は松氏の「どうにか希望を見いだしたい」感がある。しかし彼が言いたいのはの最後の部分にある「福田政権時代に日アフリカ向けのODAを倍増した、しかしこのお金はNGO、アフリカ国民には行き届かない。旧態依然としてODAでいいのか?」という問いかけであり、そこで成功しているNGO、民間企業の例を引いていると思われる。それを彼の前職やこのの出版社から「朝日臭、岩波臭」というレッテルを貼るのは安易である。読み通したが評者の言うとおり素晴らしいで、是非色々な方に読んで頂きたい。(2008/09/30)

    ヤバイぞ、この「中間報告」~『アフリカ・レポート』 松本仁一著(評:後藤次美)【奨】 (2ページ目):日経ビジネスオンライン
  • 宇野常寛『ゼロ年代の想像力』(早川書房/2008年) - TRiCK FiSH blog.

    『SFマガジン』で連載されていた、若手批評家のデビュー論文。手放しで褒めることはできないが、けっこう面白く読んだ。 「大きな物語(=一元的な社会規範)」が消滅したゆえに、めいめいが任意の立場を取る「決断主義」の乱立でバトルロワイヤル状況になっている現代社会を、サブカルチャー作品を例に挙げながら読み解いていく。軸は社会評論(社会学)だが、例として挙げるドラマやアニメなどサブカルチャー作品批評にもかなりページを割いている。 正直、社会評論(社会学)としても、サブカルチャー批評としても中途半端な印象は否めない(読者ターゲットは後者だと思うのだが)。そこには方法論的にかなり重大な問題も潜んでおり、素朴な(古典的かつ社会反映論的な)文化社会学の粋に留まっている。社会評論としては、宮台真司、東浩紀と、90年代以降に論壇で活躍した学者・批評家を踏まえた読み解きは、概ね妥当性はあるのだが、それをサブカルチ

  • 意識はどのように生まれるのか

    脳内のニューロン(神経細胞)の活動と,私たちの意識とは,どのような関係があるのだろうか?ニューロンの活動は,客観的に外部から観察して電気化学反応として記述できる。一方,意識は,主観的で,他人に中身を伝達することすら困難だ。いったい,科学は,意識がどのように物質である脳から生まれるのかを明らかにできるのだろうか? たしかに,これまで科学は,ビッグバンが起きてから宇宙で何が起こってきたかに説明を与えてきたし,脳科学においても目覚ましい理解が進み,脳内で起きている生化学反応の詳細も明らかになってきた。だが,主観的な意識という経験がどのように脳から生まれてくるのかについては,答えがあるのかすら定かではない。 私たち2人は,神経科学者として生涯をかけ,この意識の問題を解こうと試みている。私たちの説にはさまざまな共通点がある。一口に「意識の問題」という時でも,私たちは「どの」意識の問題について話すのか

    意識はどのように生まれるのか
  • 説得的コミュニケーション - レジデント初期研修用資料

    「プロパガンダ」というを抜き書き改変。 「理由」の意味 コピーを取る列に並ぶとき、何か理由を一言付け加えると、たいていの人は、前に割り込ませてくれる。 理由には意味がある必要はなく、実験によれば、全く意味のない理由をつけて頼んだ場合であっても、 ほとんど全ての人が、割り込みを許してくれたのだという 街で歩いているときに小銭を無心されたところで、たいていの人は無視して通り過ぎる。 ところが「170円下さい」のように、具体的な金額を提示して小銭を要求されると、 その人が、当にお金を必要とする人に見えてくる。はっきりとした金額を示して募金への協力を呼びかけると、 そうでない場合に比べて、2倍もの寄付が集まった 多くの点で私たちは、いつも認知的エネルギーを節約しようとする「認知的倹約家」である。 何かよい理由があるからではなく、「そこに理由があるから」という単純な説明があれば、 よく考えずに結

  • どこまでいってもかみあわない、エアー対談~『リアルのゆくえ』 大塚英志+東浩紀著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン

    読者を選ぶ対談集である。副題にある「おたく/オタク」という表記、これはある意味で試金石になっていて、この書き分けにピンとこない人は書の想定読者からはたぶん外れるだろう。 「おたく」は大塚英志がこだわっている表記で、彼の論では「おたく」と「オタク」は厳密に使い分けられる。それがどんな議論かには踏み込まないが、ようするに「おたく」は大塚を、「オタク」は東浩紀を表象しており、この副題は「大塚英志/東浩紀」と読み替えることが可能だ。 その程度の解読を(当人が意識するか否かに依らず)やってのける素地を持った読者、つまり、大塚英志や東浩紀、および彼ら界隈の人たち(対談中に頻繁に名前のあがる宮台真司やその影響下にある若手など)が織りなすサークルに「萌える」人々が書の想定ターゲットということになるだろう。 まあ、狭い。とはいえ、書は発売後すぐに1万部の増刷が決まったそうで、それくらいの市場は抱えてい

    どこまでいってもかみあわない、エアー対談~『リアルのゆくえ』 大塚英志+東浩紀著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン
  • 『風光る』 渡辺多恵子著 幕末を、誰かが悪いと思いこまずに、追求していくと・・・・ - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    LDさんから『風雲児たち』の続巻を読むのならば、これも、と勧められる。曰く、「プロの仕事って進めていくと、凄みに到達するんですよ・・・・」的なことで、「ただ単に、こいつが悪い、、、と決めつけないで、みんなそれぞれが気に生きていたとしたら・・・・という物語を追求していくこと」で、『風雲児たち』と同じ次元に話が、到達していると思うんですよ・・・・とのこと。確かに、この作者なら単純に、「こいつが悪かった」というような勧善懲悪は書けないだろうなーとは思う。これって、『幕末純情伝』のような話と同じで、新撰組に、親の敵に復讐しようと男だと偽って入っていたった女の子の話なんですよね。しかも、すげー普通の子。 「その子の視点」で、しかも、沖田総司に惚れちゃうという話なんで、幕末でどちらかというて志士の側からいえば敵側である新撰組の視点で、しかも、その内部分裂の激しかった部隊の中で、「誰も気に生きただけ

  • カネも居場所もない。でも生きなきゃいけない~『「生きづらさ」について』 雨宮処凛・萱野稔人著(評:清野由美):日経ビジネスオンライン

    雨宮処凛がプレカリアート界のジャンヌ・ダルクとして中央論壇に登場した時、彼女の心身が、社会学者や知識雑誌の編集者らによる“うための言説”の餌にされないことを、老婆心ながら祈った。 1975年生まれ。中学時代のいじめられ体験に始まり、自殺願望、ビジュアル系バンドの追っかけ、そして右翼運動から労働者運動へと、ドロップアウトを繰り返しながら展開されてきた人生。そんな経歴を彩るキーワードと、ゴスロリ・ファッションとのミスマッチは、いかにも現代社会の「何か」を象徴していそうだ。ニートやフリーター問題を、書斎から論じる知識人にとって、彼女が体現する「何か」を勝手自由に解釈していくことは、かなり誘惑的な作業だったはずだ。 書も最初、一抹の不安を抱きながら読み進めた。が、対談の相手である若き哲学者、萱野稔人の姿勢が誠実で的確だったゆえに、プレカリアート問題にさほど詳しくない私にも、内容が理解しやすく

    カネも居場所もない。でも生きなきゃいけない~『「生きづらさ」について』 雨宮処凛・萱野稔人著(評:清野由美):日経ビジネスオンライン
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 悪用厳禁!「プロパガンダ」

    「だまされた」と思わせずに大衆を騙すテクニックがわんさと紹介されている。 広告・政治宣伝のからくりを見抜くスゴ。コマーシャルで衝動買いしたり、連呼されるワンフレーズ・ポリティクスに洗脳されることはなくなるだろう。マスメディアの欺瞞を意識している方なら自明のことばかりかもしれないが、それでも、ここまで網羅され研究し尽くされているものはない。 もちろん、チャルディーニの「影響力の武器」と激しくカブってる。その研究成果が幾度も引用されており、暗黙のお返しを求める返報性の罠や、小さなものから大きなコミットメントを求める一貫性の自縄自縛のテクニックなんて、そのまんまだ。 しかし、破壊力が違う。「影響力の武器」を一言であらわすならば、「相手にYesといわせる」ことを目的としているが、書はそれに加えて「相手を説得し、積極的に賛同させる」ことがテーマなのだ。さらに、一人ふたりではなく、大衆レベルで実現

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 悪用厳禁!「プロパガンダ」
    fenethtool
    fenethtool 2008/09/08
    h-yano: 「影響力の武器」を一言であらわすならば、「相手にYesといわせる」ことを目的としているが、本書はそれに加えて「相手を説得し、積極的に賛同させる」ことがテーマなのだ。 pinball-1973: 「だまされた」と思わせず
  • 『偽物語』 西尾維新著 たとえ偽物であっても、自覚のもとにそれを貫くことは、実は本物より強い本物なんだ(1) - 物語三昧

    うわーん、おもしろいよー。 まったく、何がいいかっていいづらいんだけど、麻薬のように面白い。めっさ、たまらん。昨日3時半ごろまで、頑張って読んでいたが…・そのまま寝落ち。を読みながら、意識を失ったのは、ここ数年で久しぶりかも。ふつうはちゃんと、電気消して、フェイドアウトするんだが。いま半分というところ。ひたぎさんの、Sが、、、、やばすぎます。激かわです。 ふとおもったんだが、僕の中で「正義の味方」については、「パトレイバー以後」及び「Fate以後」という概念の分水嶺があるようで、、、これを現実のアメリカとかで言うと、911以後と同じ意味なんだと思うんだけれども、それは、正義の味方というものの定義を、まじめにリアルに突き詰めているかどうか?、そしてそういった動機の持つ論理的な帰結を、抽象的マクロ的に「結果」として書き手が、読み手が理解しているかどうか?ということ。 詳細は感想で書くけれども

    『偽物語』 西尾維新著 たとえ偽物であっても、自覚のもとにそれを貫くことは、実は本物より強い本物なんだ(1) - 物語三昧
  • さあ? メンタルタフネスも鍛える1冊 『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』

    仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (山ケイイチ) ひさしぶりの新書の紹介。 別に筋トレを始めようという意図はなく、基的に運動をしないダイエット法の岡田斗司夫の『いつまでもデブと思うなよ』は以前読んでるから、運動する側の話も読んでおこうかと思い、『40歳からの肉体改造』は年齢に当分先なので、こちらを手に取った次第。 著者はフィットネスジムのパーソナルトレーナーで、このの内容もフィットネスクラブでのトレーニングに比重が置かれている。自宅トレーニングのハウツーではないので、注意してほしい。書は著者のトレーナー経験にもとづいて、トレーニングが続かない人の理由や、続けるための工夫などに焦点を当てている。 第1章 筋肉はビジネススキル 第2章 目的は「続ける」こと 第3章 トレーニングの原理原則 第4章 トレーニングの常識・非常識 第5章 トレーニングがうまくいく人、いかない人 第6章 

  • さあ? 邪気眼は衰退しました。田中ロミオ最新作は痛ノベル 『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い ~』

    AURA ~魔竜院光牙最後の闘い ~(田中ロミオ) SF+妖精さんファンタジー『人類は衰退しました』で小説家デビューした田中ロミオが、またしてもとんでもない爆弾を投げてきた。すでにあちこちのライトノベル書評サイトで話題になっているが、ひさしぶりに痛い青春小説を読んだ気分だ。 この「痛さ」は、『ネガティブ・ハッピー・チェーンソー・エッヂ』や『NHKにようこそ』に類する痛さだ。共通しているのは、世間的に見て痛いことをやり続ける若者の姿をこれでもかと描いた点。彼らはどうして現実とズレるのか、妄想を見ているから。どうして妄想を見るのか、現実で生きていくのが辛いから。優れた青春小説は、現実とズレてしまう若者たちの、痛々しい叫びを書き出してみせる。 佐藤良子……いや、異世界の炭素型活動体にして青の魔女リサーチャーは、今の俺では太刀打ちできない難敵だ。 「帰還なんてやめろよ! ずっとこっちにいたっていい

  • ローマ人の物語11「終わりの始まり」 - アンカテ

    21世紀の世界を見渡しても1世紀のローマ帝国ほど住みやすい国はないだろう。何があっても国民が飢えることはなく社会保証が充実している。通商は自由でさかん。常に政治に民意が反映されている。庶民も貴族もがんばればむくわれるからみんながんばる。汚職は告発される。治安はよく安全保証も磐石。出身地や民族で差別されることはないし、信教の自由もある。上流階級は国のことを第一に考えるし、トップは100年先を見てる。 もちろん、これはいい所ばかり見てるわけで、文句のつけようがないわけではない。例えば、階層間の流動性はあるとしても階層は厳然とある。貴族の子は貴族で奴隷の子は奴隷。議員や上級官僚になれるのは貴族だけ。でも、貴族でなくても貴族になれる仕組とか暗黙に庶民の意向を調査する手段が確保されている。欠陥があってもそれを補償する仕組があってそれがちゃんと機能している。 全てにおいてこういうことが言えて、言わばオ

    ローマ人の物語11「終わりの始まり」 - アンカテ
  • 「約束された場所で」 村上春樹 - アンカテ

    村上春樹のエッセイを読んでいて一番不思議だったのが、「走る」話だ。この人は、結構格的なランナーで、毎日のように相当な距離を走る。ギリシャに住んでいる時に、朝、走ったら現地の人にすごく不思議な目で見られたとか、ホノルルマラソンに参加したとか、「走る」話が何度も出てくる。およそ、小説家とジョギングというのはなかなか不思議な取り合わせだと思うけど、この人の小説を繰り返し読んだ者としては、このの作者がフルマラソンを完走するというのがどうしても腑に落ちなかった。 ところが、ある日、この人のする仕事というのはそれだけの体力を使う仕事なのではないか、ということにふと気がついた。机に向かってペンを動かすというだけの作業のどこがそれだけのエネルギーを消費するのか不思議に思う人もいるだろうが、彼の小説の世界の深さ、重さ、というのはハンパな体力じゃささえられないよ。もちろん、彼は楽しみのために走っているのだ

    「約束された場所で」 村上春樹 - アンカテ
  • 時代を切り拓くサブ・カルチャー批評『ゼロ年代の想像力(早川書房)』 文=さやわか 【前編】 - WEBスナイパー

    special issue for the summer vacation 2008 2008夏休み特別企画! web sniper's book review 時代を切り拓くサブ・カルチャー批評 『ゼロ年代の想像力(早川書房)』 著者=宇野 常寛 【前編】 文=さやわか 『DEATH NOTE』、宮藤官九郎、よしながふみ……格差・郊外・ナショナリズム、激震するゼロ年代に生まれた物語たちの想像力は何を描いてきたのか。時代を更新するサブ・カルチャー批評の決定版。 昨年、『SFマガジン』誌上で連載が開始され、ネットを中心に大きな話題となった宇野常寛『ゼロ年代の想像力』がついに単行化された。つまり、これは話題のである。 連載開始当初から宇野が注目された理由とは、まずはやはり彼が「決断主義」という言葉によってゼロ年代のフィクションの特徴を抉り出すことに成功したからだろう。その達成は単行

  • 飲み屋で宮崎駿が泣き出した。さあ、どうする?~『仕事道楽』 鈴木敏夫著(評:朝山実):日経ビジネスオンライン

    書は「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などをヒットさせたプロデューサーが、主に宮崎駿、高畑勲両監督との仕事の仕方を紹介したものだ。 まず「あとがき」から読むことをおすすめする。著者、すなわち鈴木敏夫のを作りたい理由として、編集者はこう切り出したという。 「ぼくは、高畑さんや宮崎さんには関心が無い。しかし、鈴木さんには興味がある。普通の人は、高畑さんや宮崎さんのような天才にはなることが出来ないけど、鈴木さんの真似なら出来る」 そのまま真に受けるなら、失礼千万な話である。だが、著者は面白がった。初対面にもかかわらず率直に言いたいことを言うのは、いつも自分がやっていることそのままだという。 「天才」ふたりの変人ぶりとともに、真似なら出来ると言われた著者の仕事も相当な努力と忍耐を必要とすることが、笑ったり感心したりしながら読み取れる。それがこのの仕組みである。 つまり、著者が伝えようとしたの

    飲み屋で宮崎駿が泣き出した。さあ、どうする?~『仕事道楽』 鈴木敏夫著(評:朝山実):日経ビジネスオンライン
  • 404 Blog Not Found:シビリアン必読 - 書評 - 戦争における「人殺し」の心理学

    2008年08月03日05:30 カテゴリ書評/画評/品評Taxpayer シビリアン必読 - 書評 - 戦争における「人殺し」の心理学 戦争の心理学 - レジデント初期研修用資料を見て入手したのだが.... 戦争における 「人殺し」の心理学 Dave Grossman [原著:On Killing] すごい。すごすぎる。スゴ中のスゴ。 民と兵が分かれている国における民、すなわちcivilian(シビリアン)=有権者は必読の一冊ではないかこれは。 書「戦争における「人殺し」の心理学」は、兵士にして心理学者である著者が、戦争、すなわち「誰かのために人を殺す」とはいったいどういうことであり、そしてそれが人の心に何をもたらすのかということを、「鬼手仏心」に書いた一冊。 目次 - 筑摩書房 戦争における「人殺し」の心理学 / デーヴ・グロスマン 著, 安原 和見 著を大幅追補 献辞 謝辞 は

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  • 現実の女性がもつ、男性への多様な嗜好性を指摘した好著「草食系男子の恋愛学」 - 世界のはて

    系男子の恋愛学 作者: 森岡正博出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/07/16メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 106人 クリック: 2,311回この商品を含むブログ (119件) を見るid:kanjinaiとしてブログも書かれている、森岡正博氏の「草系男子の恋愛学」を読んだ。好著。 このでは、「女性は男性に対し、必ずしも『社会的能力』や『男らしさ』を求めるわけではなく、『安らぎ』や『癒し』を第一に求める女性も非常に多い」ということが、繰り返し書かれている。これが、こので森岡氏が主張したいことの核心なのだろう。 この主張をベースに、「男らしい男=デキる男=モテる男」という理解が一般的で、男性自身もそう思い込みがちな恋愛において、「癒し系」の「草系男子」たちが、いかにして内面化した劣等感を克服して恋人を得、その女性と良い関係を維持していくかという

    現実の女性がもつ、男性への多様な嗜好性を指摘した好著「草食系男子の恋愛学」 - 世界のはて