9月10日に発売した村上春樹『職業としての小説家』について、このほど重版することを決めた。同社では詳細について明言を避けているが、複数の書店関係者によると、重版部数は2~3万部だという。重版分の入荷を希望する書店は、紀伊國屋書店ホールセール部で受け付けている。取引条件は変わらない。 同書は初版10万部のうち、紀伊國屋書店が9万部を買切り、書店や取次会社に卸している。
9月10日に発売した村上春樹『職業としての小説家』について、このほど重版することを決めた。同社では詳細について明言を避けているが、複数の書店関係者によると、重版部数は2~3万部だという。重版分の入荷を希望する書店は、紀伊國屋書店ホールセール部で受け付けている。取引条件は変わらない。 同書は初版10万部のうち、紀伊國屋書店が9万部を買切り、書店や取次会社に卸している。
哲学するための装備を整え、著者自身の戦歴を踏まえながら自分のモノにする一冊。カタログ的なツール集というよりも、もっと大掛かりで強力な、知の増幅装置に近いイメージ。 「意味」「進化」「意識」「自由意志」といった、手ごわいテーマに対し、手ぶらで対峙しないための装備と考えればいい。オッカムの「かみそり」ではなく「オッカムのほうき」、藁人形論法ではなく「グールドの二段階藁人形」など、一般の思考道具よりも威力のある、77もの装備が手に入る。 たとえば、必要以上に多くの仮説を立てるべきでないとするオッカムの「かみそり」よりも、「ほうき」の方がより凶悪だ。なぜなら、自説に都合が悪いエビデンスや統計情報を掃き出して「なかったことにする」ほうきだから。著者ダニエル・デネットは、暗闇で犬が吠えなかったことが手がかりとなった、シャーロック・ホームズのあの推理を思い出させる。知的に不誠実な人が、不都合な事実を隠し
若者の“本離れ”やインターネット通販の広がりで書店の経営環境が厳しさを増すなか、大手の「紀伊國屋書店」は来店客を増やすため、人気作家・村上春樹さんの新作の初版のうち9割を出版社から直接、買い取るという異例の対応に踏み切り、10日から販売を始めました。 「紀伊國屋書店」は、買い取った9万部のうち4万部を、国内と海外の170余りの店舗で販売し、残りは、本の取り引きを仲介する「取次会社」を通じて、ほかの書店に卸すということです。 書店は通常、取次会社を通じて本を仕入れ、売れ残った本は返品しています。 「紀伊國屋書店」が今回、初版の9割という量を、売れ残りのリスクがあるにもかかわらず出版社から直接、買い取るという異例の対応に踏み切ったのは、若者の“本離れ”やネット通販の急速な広がりで、書店の経営環境が厳しさを増すなか、高い人気を誇る村上さんの新作を優先的に販売できるようにすることで来店客を増やすき
『編集会議』2015年秋号(9/16発売)では、書店という場のあり方を考える「書店会議」を特集しています。本を取り巻く環境が厳しさを増すなか、現役の書店員さんたちは何を思うのか。本誌では、“本の最前線”である書店のあり方について、現役の書店員さんによる座談会を実施。当日の進行役を務めた空犬太郎氏が、本誌の読みどころを紹介します。 (左から)ブックス ルーエの花本武さん、三省堂書店の内田剛さん、増田書店の篠田宏昭さん、書原の上村智士さん。 先日、昼休みに神保町を歩いていたら、知り合いの出版営業氏にばったり会った。しばらく立ち話していたら、今度は知り合いの書店員氏が通りがかり、3人でしばし、すずらん通りの真ん中で立ち話をした。 このご時世、出版業界人が集まって話をするとなれば、楽しい話題になるわけもない。売上が…数字が…云々と、どうしても暗い話になる。最初は3人でため息をついていたのが、あれこ
いやはや。すごい本をいただいてしまいました。 ハマザキカク『デスメタルアフリカ 暗黒大陸の暗黒音楽』(パブリブ) ハマザキカクさん(@hamazakikaku)が起こした新レーベル「パブリブ」からの第一弾です。ご覧くださいな、刊行第一弾がこの表紙、そして、このテーマ。すごい迫力、すごい情報量。 ぼくも音楽は相当熱心に聴いてるほうだと自分では思っていましたが、こういう本を見せられてしまうと、(当たり前のことではあるんですが)世の中には知らない音楽がまだまだたくさんあるのだなあ、と、そんな何も言ってないに等しい間抜けな感想しか出てきませんね。それほどの衝撃です。なにしろ、ぱらぱらといくらめくってみても、見たことのあるミュージシャンの写真、アルバムジャケなんて、一枚も出てきませんし、聞いたことのある名前もない。聞いたことない、どころか、どう読むのかさえわからない欧文文字列もあちこちに。当方が知っ
2015-09-10 ドラゴンボールの亀仙人に「学ぶ事の目的」を教わる こんにちは 昨日は「いま学んでみたいこと」をテーマに漫画の「MASTER KEATON(マスターキートン)」のあるエピソードから「学び」を語ってみました。 arrow1953.hatenablog.com 学ぶことは人間の喜びであり使命である。だからこそ人は学ぶ。だけども人っていうのはとってもワガママなので、いくら人間の使命だといっても自分にとって「目的」がそこになけりゃ続ける事はシンドイ。そこで本日は「学ぶ事の目的」について考えてみました。 僕らは小学校や中学校などを経て、現在大人として生活を営んでいますがたまに「学校の勉強で得た知識なんて、実生活において役立たない!」と自分の経験だけでさも悟ったふうな事を言う人に出会ったりする事があります。 確かに数秒先も見通せない現実で起こる多様で複雑な問題たちに、学校で教えて
裁判など法律実務で多く使われる「判例百選」シリーズの「著作権判例百選」を巡り、編者の一人だった大渕哲也・東京大教授が、改訂版で編者から外されたのは著作権の侵害に当たるとして、出版社の有斐閣を相手に出版差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てたことが分かった。 申し立ては8月18日付。大渕氏側が問題としているのは、9月下旬に発行が予定されていた「著作権判例百選(第5版)」。第4版は2009年12月に発行され、著作権をめぐる113の重要な判例を、学者や裁判官、弁護士らが解説。表紙には大渕氏を含め4人の編者が名を連ねている。 申立書によると、大渕氏側は5版について、判例や執筆者が4版と9割近く一致している点を指摘。「4版を原著作物とする二次的著作物であることは明らか」とし、自らに編集著作権があると主張している。一方、有斐閣側は、4版で判例や執筆者の選択といった実質的な作業をしたのは別の研究者で
作家・村上春樹さん(66)の新刊「職業としての小説家」(スイッチ・パブリッシング、税別1800円)が10日、発売された。台頭するインターネット書店に対抗するため、大手の紀伊国屋書店が初版のほとんどを買い取った“異例の流通形態”となったが、関西では予定していた入荷がなかった書店もあった。 文芸誌「MONKEY」の連載と書き下ろしをまとめた自伝的エッセー。小説を書き続ける理由のほか、小説のオリジナリティーやキャラクターの作り方、芥川賞やノーベル賞などの文学賞に対する考えなどをつづっている。 紀伊国屋書店梅田本店(大阪市北区)の入り口には新刊エッセーの発売を知らせるポスターがはられ、専用棚に平積みされたほか、店内各所にも並べられた。兵庫県宝塚市の会社員女性(40)は「昼休みに読むため、出勤前に買いに来た。ノーベル賞はもちろん期待していますが、彼の本を読めるだけで幸せ」と話した。 書籍は一般的に、
多賀城市立図書館が移転入居し来年3月にJR仙石線多賀城駅前に開業する再開発ビルの構成が9日、分かった。メーンのA棟の商業施設部分には、いずれも東北初の「生活提案型」書店や地産地消レストラン、特色ある品ぞろえのコンビニなどが入居する。図書館の指定管理者で、レンタル大手TSUTAYA(ツタヤ)を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が手掛ける。 A棟の1~3階の南側に市立図書館、北側に商業施設が入る。CCCは「もう一つの家」を図書館のテーマに掲げており、商業施設もならう。入居店は、市民へのアンケートで要望が多かった店舗形態を選んだ。 1~2階には、CCCが東京・代官山などで展開する生活提案型の「蔦屋書店」が入り、書籍に登場する日用品の販売なども行う。コンビニは、商品構成の幅を広げたファミリーマートの別ブランド「ファミマ!!」。カフェ「スターバックスコーヒー」も入居する。 3
小説家になろうでは、露出の多い連載物と比べて短編物は捕捉が難しく、たまに「誰も知らない珠玉の短編」探索がしたくなります。特に古い作品で。 見つけた素敵短編に誰も評価つけてないと、新雪に最初の足跡を残すような楽しみもありますし。あとタグ検索で見つけた短編が好みで、小説情報見たら好きな作者さんの作品でひゃっほーい!ていうのも運命的(一方的)で良い。 それに短編って構えずに読めるので、なろう初心者の入り口としても良いと思うんですよね。いくら傑作でも全245話とかなると萎える。 そんな訳で、小説家になろうのおすすめ短編シリアス&コメディを並べたよー!という記事です。自分のブクマ確認したら40作超短編のお気に入りがあったので、無理やり絞って初心者向け(メタ系少なめ)に寄せて10作+αです。 その時が来たら、お願い(作者:榎木ユウ) その時が来たら、お願い 交差する時間の中、別の世界に生まれ育ち出逢い
「週刊朝日」(朝日新聞出版)、「週プレNEWS」(集英社)など大手マスコミも取り上げ、ますます注目を集めている佐賀県・武雄市図書館をめぐる問題。図書館の運営に疑問を持った住民らが、樋渡啓祐前市長を被告とし、1億8,000万円の損害賠償を求める住民訴訟を起こすなど、ネット上の騒動から、リアル社会で取り沙汰される“事件”になりつつあるようだ。 武雄市図書館は、先日お伝えした通り(記事参照)、2012年に武雄市がTSUTAYAを運営する株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下「CCC」)を指定管理者とすることを決定、図書館内にCCCはスターバックスを含む蔦屋書店などを設置し、全面改装の末、13年から運営を開始した。 その13年4月のリニューアルオープン時の準備段階で、10年以上前のExcel解説本や公認会計士の試験本、株投資本、自己啓発本、なぜか埼玉県のラーメン屋ガイド本、浦和レッズ関連
選書してもらう場合の参考にするならどんな本かな?と考えていたら #本棚の10冊で自分を表現する というタグができてしまいました。難しいけど面白そうです。僕もあとでやってみます。皆様も是非に。 — 須藤岳史 (@Artssoy) 2015, 9月 5 昨夜、寝る前に目に入ったこちらのタグをボーっと追いかけていたら、軽く夜更かししてしまった。超楽しい。 純粋に「自分のお気に入り」を載せている人はもちろん、個人の背景が垣間見えるような選書をしている呟きもあっておもしろい。かと思えば、10冊のタイトルを並べて詩歌っぽくしているようなものも。写し方も、横並びの写真があれば、縦積みの画像もあるなど。 1年近く前にも「本棚晒し祭り」が一部界隈で盛り上がっておりましたが、やはり「秋」という季節は本を読むだけでなく、共有したくなる季節なのかしら。──それならば、乗るしかないでしょう、このビッグウェーブに。
新R25は、いま注目のビジネスパーソンが集結する「ビジネスバラエティメディア」です。「シゴトも人生も、もっと楽しもう」をコンセプトに、R25世代のみなさんが一歩踏み出すあと押しをするコンテンツをお届けします。
株式会社 学研ホールディングス 株式会社学研ホールディングス(東京・品川 代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社、株式会社学研教育出版(東京・品川 代表取締役社長:碇 秀行)が、9月8日に『くまモン! これ英語でなんていうと? 英和・和英じてん』を発売いしました。熊本県のPRキャラクター「くまモン」のイラストをふんだんに使った、本格的な英語辞典です。 [画像1: http://prtimes.jp/i/2535/551/resize/d2535-551-599988-2.jpg ] (C)2010熊本県くまモン/(C)2015 Gakken Education Publishing 「くまモン」は言わずと知れた熊本県のPRキャラクター。2010年に誕生し、「ゆるキャラグランプリ2011」で1位を獲得。その後も勢いはとどまることころを知らず、今や日本のみならず海外からも注目されています。本
『まほろ駅前多田便利軒』(直木賞)、『舟を編む』(本屋大賞)などで知られる人気作家の三浦しをんさんに、書店の思い出を綴っていただきました。学生時代にアルバイトをしていたという、街の小さな本屋さんでのお話です。 三浦しをん みうら・しをん。1976年生まれ。2000年『格闘する者に○』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で第135回直木賞を受賞、2012年『舟を編む』で第9回本屋大賞を受賞。小説に『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『神去なあなあ日常』『木暮荘物語』、エッセイに『悶絶スパイラル』『あやつられ文楽鑑賞』など著作多数。 そしてますます本好きになった 三浦しをん 学生時代、新刊書店でアルバイトしていた。近所の商店街のなかにある小さな本屋さんで、小学生のころから通っていた店だ。 働いてみてわかったのは、本屋さんの仕事とは相当の重労働だということだ。問屋さんから届く新刊を本
全国の本屋を元気に 紀伊國屋書店社長・高井昌史氏 大手書店・紀伊國屋書店が、10日発売される村上春樹さんの新刊書10万部のうち9万部を買い切り、自社店舗などの直接販売に加えて、他の書店にも卸す−−。8月下旬、従来の商慣習を覆す試みが明らかになると、出版・取次業界に激震が走った。同社トップの高井昌史社長(68)に狙いを聞いた。【聞き手・木村光則、写真・後藤由耶】 −−村上春樹さんの「職業としての小説家」(スイッチ・パブリッシング刊)の初版の9割を買い切る=1=狙いは何ですか。 再販売価格維持制度の下、出版社が本の価格を決め、取次店が本を大量に仕入れて書店にばらまき、売れずに大量に返品される。従来の出版流通のあり方は金属疲労を起こしています。以前から弊社では出版社から直接、本を買い切る試みを続けてきました。今回はその延長線上にあります。 −−書店にのみ卸すということですが、アマゾンなど「ネット
オンライン小売業者に消費者を奪われ続ける実在店舗小売業者らは、消費者を奪い返すべく、デジタル技術の導入に注力している。 ビジネス・インサイダー(BI)誌の調査部門BIインテリジェンスによると、実在店舗小売業者らは、双方向試着室に代表される店内技術を拡充することで、より多くの消費者を顧客として定着させようと、技術に慣れた昨今の消費者の買い物体験を向上させる対策を強化している。 BIインテリジェンスでは、ニューヨーク市内の小売店を多数訪問し、どのような店内デジタル技術をすでに導入しているのか、あるいは、これから導入するのかを調べ、おもに下記5つの技術が有望視されている実態を報告した。 1)双方向試着室:ほぼ等身大の指触操作型スクリーンを設置し、実際には試着していない服を試着した場合の姿を画面上で確認可能にする 2)ビーコン:店舗付近にいる消費者のモバイル機器に販促情報を通知する 3)双方向店頭
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