超巨大ネット書店「アマゾン」がリアル店舗をアメリカでオープンさせたことが話題となっている。なぜ今さら? いったいジェフ・ベゾスは何を企んでいるのか? 多くの疑問符がつくこのニュース。アメリカの出版事情に詳しい大原ケイ氏に、現地のリアルな情報を交え解説いただいた。 この20年、「ブリック&モルタル」店と呼ばれるリアル書店から売り上げを奪うことにひたすら最新テクノロジーと巨額の資本を投じてきたかのようなアマゾンだが、昨年からシアトル、ボストン、サンディエゴ、ニューヨークといった主要都市に次々と「アマゾン書店」をオープンしている。ホームページを見ると既に7店舗が開店、そして6店舗が準備中。 最近オープンしたのが、ニューヨークのマンハッタンにあるワーナーセンター内のアマゾン書店だ。ここは中層階にオフィス、高層階に億ションとも兆ションともいえそうな高級住宅のある複合施設で、かつてはボーダーズの店があ