「出版記念に著者セミナーを開催」というのはよく聞く話だが、ビジネス書籍・実用書を手がける専門出版社・かんき出版では、著作をベースにした「教育・研修」事業がすでに会社の大きな柱になっているという。確かにHPのトップ画面は「出版」と「教育・研修」の2つに大別。しかし、出版社がここまで大きく教育事業を打ち出すとは、一体、どういうことなんだろうーー疑問に思ったダ・ヴィンチニュース編集部はかんき出版に直撃取材。「書籍」をコンテンツにした新たな挑戦の仕組みを、山縣道夫教育事業部部長にみっちりお聞きした。 ●はじまりは手弁当の勉強会から ――最初はどのように始まったんですか? 90年代初頭に「人事マーケティング研究会」という小さな勉強会を当時、編集部員だった現在の常務が立ち上げたのがそもそもの始まりです。ちょうど顧客満足度(CS)が注目されはじめた頃で、大企業を中心に10社ほどの課長さんたちがあつまって