入場料を支払い、ゆっくり本を楽しめる書店、猫に囲まれて本を選べる本屋さん、心ゆくまで読書と温泉に浸れるブックホテル――。本好きなら、ぜひとも訪れたい旬のスポットを紹介。次の休日、本をめぐる小さな旅に出かけてみては? 文喫 東京・六本木 入場料1500円。六本木で運命の一冊と恋に落ちる 入場料1500円(税別)を支払って入店する。そんな前例のない本屋が今、大きな話題を集めている。 「本と本屋には、何物にも代えがたい価値があります。心地よい空間とサービスが伴い、本を選ぶ最高の時間を提供すれば、入場料をいただいても成立するのではないかと思いました」 と、文喫を手がける日本出版販売の武田建悟さんは話す。店内には約3万冊が並ぶが、同じ本が複数冊置かれることはない。そのため、平積みされた本を手に取ると、その下には別の本が。宝探しのような感覚で本と出会えるうえ、なぜそれらの本が重ねられているのか文脈を読