『エミールと探偵たち』(エーリッヒ・ケストナー)や『子どもだけの町』(ヘンリー・ウィンターフェルト)は、大人たちがいない世界で子どもたちが力を合わせて大活躍する児童文学の傑作です。お読みになったご記憶、ありませんでしょうか。今回登場する陽さんは、「バイトだけのカフェ」を“経営”することになってしまった大学生です。時給850円で店長業務まで引き受けた彼女が得たのは何なのかを、振り返ってもらいました。(担当編集Y) ややヤケになって笑いながら、お店を他の子に任せて、足りなくなった卵を買いにコンビニの列に並びました。レジでは新人店員さんがキャッシュレス決済の処理に戸惑っています。そこへさっと現れてレジをさばく店長。頼もしい。 「そういえばうちの店、前の店長が辞めてから結構たったな、だから必要なものが足りなくなったりするんだよ~」 なんて考えながら、またお店に戻ります。卵を渡して本社へ領収書を持っ
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