東日本大震災で被災した日本製紙・石巻工場の奇跡の復興劇『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』を友達にシェアしよう 「この工場が死んだら、日本の出版は終わる…」絶望的状況から、軌跡の復興を果たした職人たちの知られざる闘い 東日本大震災で被災した日本製紙・石巻工場。機能は全停止し、従業員でさえ復旧は無理だと考えた。しかし社長は半年での復旧を宣言。その日から彼らの戦いは始まった。 様々な出版用紙を生産するN6マシン (写真:野口博) 「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」 —— 2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に飲みこまれ、完全に機能停止した。 製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。 しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。 にもかかわらず、工場長は半年