本年の横溝正史ミステリ大賞(第36回)は、ある作品が圧倒的な評価を集めて大賞を受賞しました。有栖川有栖氏が「こんなミステリを、あなたのような方をお待ちしていました」と激賞すれば、恩田陸氏は「一読者になりきり、期待しながら読み進めた」と評価、黒川博行氏は「すぐにでも次回作が書けるだろう」と今後の活躍に太鼓判を押しました。そんな一作が、新人作家・逸木裕(いつき・ゆう)氏の処女作『虹を待つ彼女』です。 人工知能と恋愛できるアプリ開発に携わる主人公・工藤は、あまりの優秀さゆえの孤独感にさいなまれていた。そんな折、工藤は「劇場型自殺」を遂げた美貌のゲームクリエイター晴(はる)を、人工知能によって蘇らせるプロジェクトに参画する。晴について調べていくうち、いつしか工藤はすでにこの世にいない彼女の人格を知り、徐々に恋に落ちていく……。 「ある女性を人工知能にして蘇らせる」「その女性に恋をする」という奇抜な
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