【隔週水曜 21:00 更新】 知らない町に迷い込むのと、本屋さんで心を遊ばせるのは、どこか似ている気がする。そして、旅先で出会った本の一節はなぜか、いつも以上に心に残ったりもする――。全国の町の味わい深い本屋さんが、旅のお供におすすめの1冊を教えてくれる、リレー連載。三重県伊勢市の「古本屋ぽらん」の奥村さんがご紹介くださったのは、京都府京都市のこちらです。 築100年を超える京町家で営む「町家古本はんのき」は、「古書ダンデライオン」、「古書思いの外」、「古書ヨダレ」の3軒の古書店が共同で運営しているお店。書生の家を思わせる店内には、国内外の文学をはじめ、歴史やアート関連、絵本や児童文学に至るまで、あらゆるジャンルの本が並んでいる。 古本屋の面白さは、目的の本を探しに来ることよりも、そこで、自分が知らなかった本や著者を知ることにあると古書ダンデライオンの中村明裕さん。 「店内の棚はざっくり
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