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ブックマーク / www.ringolab.com (94)

  • 集合知とは何か - ネット時代の「知」のゆくえ - 情報考学 Passion For The Future

    ・集合知とは何か - ネット時代の「知」のゆくえ 感動した。やはり西垣通は凄い。バズワードともいえるくらい広まっているが、定義がなく諸説入り乱れる集合知を、日の情報学の権威が整理してくれた。集合知がなぜ有益なのか、論理的な根拠が大切だとして、基としての式が示されている。大勢が知恵を集めると誤差が減るのだ。 集団誤差=平均個人誤差 ー 分散値 だから「推測を行うメンバーのそれぞれの推測モデルの質がよいこと、しかも多様な推測モデルが用いられることが、集合知によって正解がえられる条件にほかならない」。文殊の知恵が起こる条件を示している。 人間は世界についての知識を外部から獲得するのではなく、世界のイメージを「内部でみずから構成していく」。心は当は閉じている。私の赤とあなたの赤が同じ保証はない。生命はオートポイエーシス自己創出系だ。だから、一人称の視点から三人称の客観知をいかに導けばよいのだ

  • 「苦労話」はすればするほど職場がよくなる - 情報考学 Passion For The Future

    ・「苦労話」はすればするほど職場がよくなる 成果主義とIT導入により職場から雑談が消えている?。 「不機嫌な職場」をよくするには「苦労話」が効く。その効用は、 1 自己理解と相互理解を深める力 2 問題と向き合い、相手や原因を客観視し、質的な解決策に近づける力 3 心のなかにある思いを紡ぎ出し、重ね合わせ、組織の思いに変える力 の3つがあるとされる。 苦労話をするときには、不満だけをぶつけない、互いの話を聞く、持論を押し付けない、何を感じ学んだのかを大切にする、明るく前向きに話す、共通点を重ね合わせるといったルール&マナーを守りましょう、というアドバイスがある。 苦労話を自慢話、愚痴話にせずに、発展的コミュニケーションの肴に使うというのは、 やってみると案外、難しい。 このにも「苦労話と聞くと、単に昔話をして、昔のほうがもっと大変だった。今の若い奴らは甘いという話をする上司や大ベテラン

  • ボブ・ディラン 時代は変わる、フェアグラウンドアトラクション パーフェクト - 情報考学 Passion For The Future

    取引先の会社の統括部長が、自由が丘のバーで主宰するロック縛りの会というのに参加してきました。このイベントは参加者が60、70、80年代のロックから、テーマに沿ったオススメ2枚を持参して、楽曲紹介した後大音量でみんなで楽しむというもの。ロックオンリーで、テーマで縛るからロック縛りの会というらしいのですが、それなりのポジションにいるはずの、いい年齢の大人たちが弾けていて、とても楽しい会でした。 私が持って行った2枚をブログにもアップしておこうと思ったのが今日のエントリ。 1 ボブ・ディラン 時代は変わる Bootleg Series Vol.6 Bob Dylan Live 1964 -Concert At Philharmonic Hall より 私の人生のテーマソング。言わずと知れたディランのプロテストソング。淡々とした節回しだが歌詞は熱い。世代間闘争の歌。時代は若者によって変わっている、

    fijixfiji
    fijixfiji 2012/12/17
  • 半熟行政書士! - 情報考学 Passion For The Future

    ・半熟行政書士! 行政書士ってどんな仕事なのか、弁護士とはどう違うのか、ぶっちゃけっていけるのか?25歳の新人行政書士(とその)の奮闘を赤裸々に描いた漫画。カネなし、事務所なし、依頼なし。行政書士の単独開業後の実態をのぞきみるのは、行政書士を目指しているわけではない部外者にも、社会見学的に面白かった。ベンチャー起業と同じで、最初何もわからないうちのドタバタ劇はドラマがいっぱいあって、どの分野でも楽しい。 実はこの漫画の後日談のおまけ部分が衝撃であった。現在の著者は行政書士をやめて古屋をやっている。弁護士法違反で訴えられて廃業を決断、不起訴となったが、今も弁護士会と係争中とのこと。その裁判の話も漫画になっている。 ・明日、夫が逮捕されちゃう!? 「主婦のキヨは、行政書士の夫と平穏な毎日を送っていた――。 そんなある日、仕事場に向かおうとした夫がマスコミに取り囲まれる。 「今日の"逮捕報

  • 電子書籍端末 楽天 Kobo Touch ファーストインプレッション - 情報考学 Passion For The Future

    当面紙のは読まないぞと意気込んで使い始めた楽天Koboのファーストインプレッション。Koboハード自体の感想は、予想していた通り。可もなく不可もなく、この価格帯ならばこれでよいのではないかと思うレベル。iPadAndoroidの汎用タブレット端末を期待していた人からは辛辣なレビューも書かれているみたいだが、安価な電子ペーパー+αだと思っている私には、軽さ、薄さ、画面の見やすさ、電池もちの良さ(一か月)は合格だから全体評価は「まずまず満足」。読書中にたまにフリーズする。これは早急なファームウェアのアップデートを待ちたい。 改善を期待したいのは電子書籍の品ぞろえだ。提供各社は電子書籍ストアを爆速で充実させないと、読みたいがみつからず、せっかくの電子書籍端末への注目が、もったいないことになる。楽天Amazonもだけど)は当に全力をあげるべき。多くのカテゴリで検索数ページ目で洋書ばかりに

    fijixfiji
    fijixfiji 2012/07/22
    「読書中にたまにフリーズする。」えぇえええ。
  • 悪魔とプリン嬢 - 情報考学 Passion For The Future

    ・悪魔とプリン嬢 『アルケミスト』のパウロ コエーリョによるダークサイドの大人のおとぎ話的な作品。『ピエドラ川のほとりで私は泣いた』『ベロニカは死ぬことにした』とあわせて三部作になっている。人間は1週間でどれだけ劇的に変わりうるか、を共通テーマにしている。 これといった産業もなく、過疎化が進んでいく田舎の小さな町ヴィスコスに、異邦人の旅人がやってくる。町の入口を見張るのが趣味の老女には、旅人が悪魔にと取りつかれているのがわかった。これからなにか禍々しいことが起こるのだ、と。 旅人は町の住人全員(281人しかいない)が一生遊んで暮らせる位の価値を持つ金の地金を持っている。そしてそれを村の近くの山に埋めて隠した後、村に住む若い女性プリンに恐るべき提案を告げる。それはもしも1週間以内に村人の誰かが一人でも殺されたら、地金を全部、村人に差し上げようというものだった。 旅人は「条件さえ整えば、地球上

    fijixfiji
    fijixfiji 2012/07/01
  • 知の広場――図書館と自由 - 情報考学 Passion For The Future

    ・知の広場――図書館と自由 司書歴30年、イタリアの有名公共図書館のリノベーションにかかわってきた著者が、21世紀の図書館のあり方について語る。インターネット時代の、高齢化の時代の図書館のあるべき姿は「屋根のある広場」。世界の図書館の意欲的な変革の事例を次々に取り上げて、旧態依然とした図書館業界に未来像を示す。成功している図書館の事例写真集が冒頭にあってイメージが湧く。素晴らしいだった。 「私たちは、対話の場、知り合う場、情報の場をもう一度創ることができると思いますし、またそうした場を必要としています。それが、広場でありながら図書館でもある。つまり、屋根のある広場───映画を借りるのと同じように、友達に会いに行くということが大切に思われる場───なのです。」 インターネットにつながったパソコンがあれば多くの情報収集が自宅でできる先進国において、図書館の役割は大きな変化を求められている

  • 魚は痛みを感じるか? - 情報考学 Passion For The Future

    ・魚は痛みを感じるか? 魚は痛みを感じるか 世にも奇妙な、科学者による魚の福祉のだ。 昔、活き造りを前にして、魚は痛みを感じないんだよ、と教えられた記憶がある。それ以来、単純に魚は痛みを感じないものと信じてきた。犬や、あるいは牛や豚が、目の前で切り刻まれて、痛くてのたうちまわっている様子をみたら耐えられない気持ちになるだろう。でも、魚の活き造りは少し気味が悪いし、後ろめたさも感じるが、哺乳類ほどではない。 生物学者の著者は研究資金を得て魚が痛みを感じるかというユニークな研究した。痛みを感じるという現象は複雑だ。まず魚の神経組織に損傷を検知する侵害受容体があるかを調べ、脳にその信号が伝達された結果、魚の行動が変わるかを実験で明らかにしていく。痛みに苦しむためには何らかの意識が必要だ。そして意識に似た現象が魚の脳に発生しているかを観察で見極める。出た答えは、おそらくYes、魚は痛みを感じる

  • 快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか 脳神経科学者が書いた快感回路=脳の報酬系の科学。 セックス、薬物、アルコール、高カロリー、ギャンブル、ゲーム、学習、エクササイズ、ランナーズハイ、慈善行為、瞑想といった快感回路を作動させる行為が人間にもたらす影響を論じる。 実験用ラットの脳の快楽中枢に電極をつなぎ、ラット自身がレバーを押すと電気刺激が流れるようにした。レバーを押すと快感が走ることを学習したラットは1時間に7000回もレバーを押し続けた。1時間は3600秒であるから約0.5秒に一回、狂ったように押していたわけだ。レバーにたどりつくまでに足に電気ショックを受ける場所を設けても、ラットはそれを踏み越えてレバーの前へ行った。メスのラットは産んだばかりの赤ん坊を放置してレバーへ走った。中には1時間2000回のペースで24時間もレバーを押し続けたラットもいたという。 べ物や

  • 性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか タイトルがストレートすぎるが、内容はいたって真面目な科学読み物である。進化生物学と脳の認知系の研究者が書いている。この分野では研究者たちは、性器にセンサーをつけての実験、きわどい単語が並ぶアンケートなど、データをとるのがとても困難な研究テーマに挑んでいるわけだが、近年、実に貴重な研究用データの鉱脈を掘り当てたそうだ。それはインターネットである。 このの前半の圧巻はネットの利用調査の紹介だ。検索エンジンに入力された4億のキーワード、65万人の検索履歴、4万のアダルトサイト、数千の官能小説サイトなどをデータマイニングすることで、ネット上の性的欲望の実態を明らかにした。これが興味位的にも、科学的にも極めて面白いのだ。 4億のキーワードのうち、13%にあたる5500万の語句がエロチックコンテンツを探すためのキーワードだった。5

  • 限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? - 情報考学 Passion For The Future

    ・限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? 「限界集落」とは65歳以上の高齢者が人口の半数を超え、独居老人世帯が増加し、社会的共同生活が困難な集落を指す。限界を超えると人口、戸数がゼロになり「消滅集落」となる。過疎化現象の末路として80年代に問題提起され、その後2007年の参議院選挙で地域間格差の問題に絡んで再びクローズアップされた。そして国は過去7年間で191の集落が消えたと発表した。 高齢化→集落の限界→消滅。遂に過疎化も行きつくところまでいったかと、私もそう受け止めていた。ところが地域社会学者の著者は「消滅しそうな集落など、いったいどこにあるのか?」と意外な問題提起をしている。 著者は長い間常識ととらえられてきた「限界集落」というモデル自体に疑問を呈する。そして自らフィールド調査を行って、高齢化で共同生活に支障をきたして消滅に至った集落は実際には1件もないという調査結果を発表する。確か

  • パギャル消費 女子の7割が隠し持つ「ギャルマインド」研究 - 情報考学 Passion For The Future

    ・パギャル消費 女子の7割が隠し持つ「ギャルマインド」研究 電通ギャルラボの現代ギャルトレンドの研究レポート。アンケートによると、7割の女子が「ギャルマインド」を隠し持っている。特に、見た目はギャルではないのにギャルマインドを持つ女子を「パギャル(半端なギャル)」と名づけて注目して、そのライフスタイルや消費行動についてのディスカッション。 電通の「ギャル」の定義は「いつの時代にもいるパワフルでファッショントレンドのど真ん中にいる女の子たち」。人間に限らず生殖適齢期の異性は、進化のカギなわけだから、ギャルが人間社会において強い影響力を持つことは確かだろう。 ギャルマインドは心(ラブ)、技(デコ)、体(ガッツ)からなるという。共感性が高く、キラキラ・デコデコ・モコモコが大好きで、飲み会、カラオケ、祭りが大好き。都心より地元、安くてかわいいものが好き、一人牛丼OK、泣ける歌が好き、温かい家庭に憧

    fijixfiji
    fijixfiji 2012/01/22
    「西野カナ、加藤ミリヤ、JUJUが歌う泣き歌(ギャル演歌)」ギャル演歌だと・・・。
  • 柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方 - 情報考学 Passion For The Future

    ・柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方 作家 高橋源一郎と翻訳者 柴田元幸の対談。小説を書く、訳すプロであると同時に、確固とした文学論をもった二人なので、雑談が深い。二人で海外小説60冊+αと日小説60冊+αのリストをつくって、それについてしゃべりまくる第3章、第4章の「小説の読み方」はブックガイドとしてもすばらしく充実している。 高橋源一郎は近代文学は何か大きな敵と戦うことがテーマだったという認識で、現代文学の現状を語る。 「大文字のテーマというものは何でも「これに対して抵抗するぞ」というふうに否定形で語られるテーマなんです。で、それがなくなってきた時作家の側は、結局個別に対処するしかなくなったんだと思います。それまでは戦闘が集団戦だったんですね。だから○○派だとか○○軍団みたいになっていたけど、いまやもう全部ゲリラですよね。だから、文章・才覚でそれぞれの場所で好きなよ

  • ヤバい統計学 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ヤバい統計学 統計の失敗やウソを暴くのではなく、統計が正しく使われた成功事例を10のエピソードで解説する。統計学の成果を現実の社会に応用するには、難しい計算ができるだけではまったく不十分で、その数字が人間にもたらす心理効果や、実際の経済効果をよく考えなければならないということがよくわかる。 最初のエピソードはディズニーランドのファストパスは統計学の成功例だ。ファストパス発券によってアトラクションの待ち行列が短くなるわけではない。しかしファストパスにより「ディズニーのテーマパークでアトラクションを待つ行列は年々長くなっているにもかかわらず、出口調査によるとゲストの満足度は上昇し続けている。」そうである。 ファストパスの役割は待ち時間を短くすることではなかった。パスがあっても、アトラクションの収容能力は変わらないからだ。統計学的にはパスの真の機能はゲストの待ち時間のばらつきを排除することに

  • 高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 - 情報考学 Passion For The Future

    ・高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 ひたすら"無職博士問題"を世に訴え続ける僧侶で博士の水月昭道氏の。2007年にベストセラーとなった書だが、いまだによく話題になるので、読んでみた。 大学院博士課程を修了した人の就職率は約50%。この20年で大学院生は7万人から26万人と約4倍に増え、博士とその予備軍が毎年5千人、その出口からでてくる。しかし、大学にも企業にも博士を迎える就職口は少ない。せっかく頑張って博士になったのに、路頭に迷ってしまうケースが増えているという。 なんだかんだいっても高学歴で恵まれた人たちの話じゃないかと片付けるには状況が厳しいようだ。なんと博士課程修了者の11.45%が"死亡・不詳の者"になっている。人文・社会科学系では19%にもなるという。(日の自殺率は0.03%程度)。10人に1人が自殺したり行方不明になっているのだ。 博士が就職でき

  • ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ウェブ×ソーシャル×アメリカ <全球時代>の構想力 ウェブとはなにか。果てしない議論になりそうな大きなテーマを「ソーシャル」と「アメリカ」を軸に整理していく。完成度が高すぎるウェブ論。あまりに見事な総括に、逆に粗を探したくなって読み返してみるが、やっぱりよく書けているなあ、腑に落ちるなあと感心してしまう。 こののカバーするキーワードは多数ある。AppleGoogleとFacebook、フリーミアム、ネットワーク科学、Web2.0、ブロゴスフィア、複雑系、アーキテクチャ、スチュアート・ブランド、サイバネティクス、ハッカー、シリコンバレー、エンゲルバート、カウンターカルチャー、ベイトソン、ゲーム理論、自由、ザッカーバーグと『アエネーイス』、グローバルビレッジ、デモクラシー、エンタプライズ、イノベーション、クレアトゥーラ、全球...。出自の異なる多様なキーワードが、ウェブを生みだしたアメリ

  • 紗綾―SAYA - 情報考学 Passion For The Future

    ・紗綾―SAYA これは意外にもとても面白かった。大人の恋愛小説。おすすめ。 意外にと書いたのは著者のプロフィールが異色だから。 「コラス,リシャール フランス生まれ。パリ大学東洋語学部卒業。在日フランス大使館勤務、ジバンシィ日法人代表取締役社長を経て、1985年にシャネル入社、1995年、シャネル日法人代表取締役社長に就任。フランス商工会議所会頭、欧州ビジネス協会(EBC)会長を務める。国家功労章シュバリエ章受章、レジオン・ドヌール勲章受章。2009年にフランスで発表された『SAYA』で、フランスの文学賞「みんなのための文化図書館賞」を受賞」 生粋のフランス人であるシャネル社長が、なんと自ら日語で書いた小説である。人をモデルにしたような経営者も物語に重要な人物として登場する。 主人公は日の老舗デパートのベテラン社員。仕事もできてほどほどに遊びも知る。ファッションブランドを扱うた

  • アメリカを変えたM世代――SNS・YouTube・政治再編 - 情報考学 Passion For The Future

    アメリカを変えたM世代――SNS・YouTube・政治再編 アメリカで1982年~2003年に生まれた世代をミレニアムの頭文字をとってM世代と呼ぶ。アメリカ史上もっとも人口が多く、もっとも多様な人種が混在する世代であり、彼らは米国の未来に大きな影響力を持ち始めている。政治におけるM世代の影響を中心に、米国のいまを著名な政策コンサルタントと世論調査の専門家が解説する。年長の世代が、今の若者たちも、自分たちが若者だった頃と同じように行動すると思ったら大間違いだから、目を覚ませという警鐘を鳴らす内容にもなっている。 M世代は、楽観的で、性別や人種にこだわらず、グループ志向、コミュニティ志向が強い平和主義者たちだ。そして彼らはデジタルネイティブであり、FacebookやTwitterを使ってネットワーク化が進んでいる。選挙に際しては"ネットルーツ"と呼ばれる政治勢力を形成し、数の多さも背景に有力

  • 新書で大学の教養科目をモノにする 政治学 - 情報考学 Passion For The Future

    ・新書で大学の教養科目をモノにする 政治公務員試験対策に使われていた人気テキストに加筆修正して新書化。コンパクトながら政治学全体の流れをつかめる構成。ポスト3.11やら総理交代やらで、改めて政治について考えてみたくなるときに、ちょうどよいと思って手に取った。 政治とは何か、権力とは何かという基的な概念の説明から始まって、マキャベリ、ホッブズ、ロック、モンテスキューら近代国家の原理を造った思想家たちの政治思想の整理 、そして議会主義、権力分立の原理と具体例、日及び諸外国の特徴、近代国家の理念が建前と化した現代大衆国家の特徴といった解説が並ぶ。 たとえばイデオロギーという概念の説明は、「イデオロギーというと、一般に政治思想、それも社会主義や共産主義あるいはファシズムといった急進的な思想について用いられることが多い。しかし正しくは、イデオロギーとは私たちの誰もがなんらかの形で抱いている世

  • 知性誕生―石器から宇宙船までを生み出した驚異のシステムの起源 - 情報考学 Passion For The Future

    ・知性誕生―石器から宇宙船までを生み出した驚異のシステムの起源 語彙、記憶力、計算、論理思考、反応時間テスト、空間テスト、迷路など、多数の被験者に多様な知的作業をやらせると成績は全体として正規分布を描く。そして何十、何百の項目において正の相関関係がみられる。あることがとても上手にできる人は、べつのことも上手であることが多いのだ。たとえば国語(他の科目でも良いが)ができる子は、算数も英語も社会もできる子である可能性が高い。俗に言う地頭の良さ、要領の良さである。 実験心理学の創始者チャールズ・スピアマンは、無数の能力の相関を調べ上げ、人間の知能には二種類の要素があることを発見した。取り組むどんなことにもその人が用いる一般因子gと、音楽のように他の要素と相関を持たないsである。地頭の良さ、要領の良さは、高いgの賜なのだ。一方、音楽家はいくら作曲や演奏の才能sがあっても、数学や国語ができるとは限ら