2009年12月15日16:12 カテゴリ債券の話。 2009年のアメリカ国債を振り返って。 09年の米国債の動きを振り返って、まずパッと目につくのは3月に起きた急激な金利の下落。Fedのバーナンキ議長が、国債を大量の買い取ると発表した日です。このあと長期金利は戻ってゆき、急落した株価も上がってゆきました。しかし、夏からは、株が買われるのに債券も同時に買われて金利が低下するという、常識とは逆の傾向が続きました。これは、なぜか? 米国債は、主な買い手たちが嫌々ながら買っている面白い金融商品です。安定した金利が付いても、その値打ちがドル安によって不安定になってしまいやすいから。一番の買い手である中国の首相は「正直いって不安だ」と公式の会見で述べているし、サウジアラビアの王族もテレビのインタビューに対して「もう限界です」と答えています。がまん強さが美徳とされる日本からは、こういう声は出ません。た