ミスなどをした運転士らに対するJR西日本の「日勤教育」は人権侵害で違法として、運転士ら約260人がJR西に1人当たり100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。中村哲(さとし)裁判長は、原告のうち61人が受けた日勤教育で、JR西が裁量を逸脱・乱用したと認定し、計620万円の損害賠償の支払いをJR西に命じた。 日勤教育はJR福知山線脱線事故の背景とも指摘された。中村裁判長は「JR西は必要に応じて教育に関する権限を行使できる」と判断、日勤教育そのものの違法性は否定した。一方で、一部の原告が受けた日勤教育が「期間が長すぎ、賃金面で過分な不利益を与えた」「期間や内容の面で不必要な精神的負担を科した」などと認定し、61人について1人5万~30万円の賠償をJR西に命じた。 原告らは、JR西日本労働組合の組合員ら。日勤教育の実態が、トイレ掃除や草むしり、たばこの吸い殻拾い▽「株式上