「クラウドはオンプレミスに比べて低コスト」――この“定理”は多くの場合、概念的に語られる。定量的に説明されることはまれだ(関連記事:クラウドは本当にコストダウンになるのか)。 その点で2012年9月14日に開催された「AWS Summit 2012 | Tokyo」において、アマゾン データ サービス ジャパン 技術統括部長の玉川 憲氏が行った「クラウドTCOの真実」と題する講演は興味深かった。自社が提供するパブリックIaaS(Infrastructure as a Service)のAWSとオンプレミスの詳細なTCO比較を行ったのだ。プロバダー自身が公に語るのは珍しい。では、オンプレミスのシステムをAWSで構築した場合、AWSではどのような料金プランが考えられるのだろうか。本稿では、企業システムの特性に応じた3つのシナリオを想定し、AWSの料金プランを賢く利用する方法を解説する。 自前サ