ここに一編の小説があります。 タイトルは「消えた指輪」。 ありふれたミステリー小説のようですが、実はある秘密が隠されています。 この作品に登場する「謎」は、女性の脳には解きやすく、 男性の脳には解けないようにできているのです。 男女10人ずつにテストを行ったところ、 女性の正答率が40%に上ったのに対し、男性の正答率は0%でした。 あなたは、この奇妙な「謎」を解くことができますか? 作:広瀬川乱歩 -0- その男は、電柱の影からじっとマンションの窓を見上げていた。 和泉いずみがその男に気づいたのは偶然だった。丸まった落ち葉が風に乗って飛んで行くのを歩道橋から眺めていたら、葉っぱが回って落ちたところに男が立っていたのだ。和泉はかじかんだ指先に息を吐きながら、その男を見つめた。 男は赤いキャップを目深にかぶり、ボロボロのモッズコートを着込んでいた。時刻は二十二時を過ぎている。こんな夜遅くに、人
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