SNSを中心に話題となった、「大阪市立東洋陶磁美術館」(大阪市北区)の所蔵品『白磁壺』。一見、何もおかしいところがない壺だが、解説にある「粉々になった白磁壺片」という文言で驚く。実は、バラバラになるまで大破した過去があるのだ。 とてもそうは見えない壺の現在の姿に、SNSでは「超難易度のジグソーパズル」「復元した人は超能力者かUMAなのでは」「修復師凄すぎるな・・・」と、驚きの声が続々と上がっている。そこで、この『白磁壺』の解説文を手掛けた同館学芸員の鄭 銀珍さんに、大壺にまつわる秘話を訊いた。 ■ 泥棒が石畳に叩きつけ、破損してしまった壺 ──話題となっている『白磁壺』ですが、どのような経緯で「東洋陶磁美術館」の所蔵品となったのでしょうか。 こちらは文豪・志賀直哉が交流のあった上司海雲師に贈って以来、奈良県の東大寺塔頭観音院に飾られていた壺です。しかし、寺に忍び入った泥棒が壺を石畳にたたき

