「どうしてそんな言い方しかできないの?」「そんなふうに怒ってたら、誰も聞いてくれないよ」「権利ばかり主張して、なんだか怖い」 この社会でマイノリティとされる人々が強い声を上げるとき、しばしばこういう反論が起こります。SNSの登場により、それまで意思表示の機会が少なかった女性や障害のある人、LGBTQ+の方なども自ら発信できるようになった一方で、「そんな言い方しなくても……」とコメントする人も可視化されるようになりました。 “主に差別に反対する意見に対して、「言い方が悪い」という批判によってその力を弱めようとすることをトーン・ポリシング(言い方の取り締まり)と言います。それ自体は差別ではないように見えるのですが、差別を維持したり、より強めたりする効果があります。” (森山至貴『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』p.23) 近年注目される言葉「トーンポリシング」は、不公平な状況に異議を唱える人

