フランスでは先月から外出制限が大幅に緩和されましたが、パリとその近郊を含む首都圏では、公共交通機関の混雑を防ぐために罰則も伴った厳しい対策がとられています。 このうち、多くの市民が利用する地下鉄では、乗客どうしが十分な距離を保てるよう、駅構内のホームや車内の床に立ち位置の目安となる丸いマークがつけられています。 対面式の座席も乗客が正面に向き合わないよう対角線上にしか座れないようになっています。 さらに朝と夕方の通勤時間帯の混雑を避けるため、在宅勤務や時差通勤が奨励されているほか、この時間帯に地下鉄を利用する人には勤務先が発行する通勤証明書などの携帯が義務づけられています。 巡回する警察官が抜き打ちでチェックを行っていて証明書を持たずに乗車している場合には、135ユーロ、日本円で1万6000円余りの罰金が科せられます。 こうした措置を受けて地下鉄で混雑は見られず、通勤時間帯もすいています。