拙著『医学とキリスト教』が今月26日に出版されます。刊行まで1週間を切りましたので、今日から6日間、本書の内容の簡単な紹介をおこなっていきたいと思います。 医学とキリスト教: 日本におけるアメリカ・プロテスタントの医療宣教 作者:藤本 大士 法政大学出版局 Amazon 今回の記事では、本書の問題意識などについて、序論を中心に紹介したいと思います。 本書は医学史の研究です。これまでに日本の近代医学史について分析してきた研究者たちは、ドイツ人医師が日本の医学界に与えた影響に注目していました。実際、東京大学医学部の前身校にはドイツ人医師が雇われ、ドイツ語によって医学が教えられていましたし、多くの日本人医師は医学部卒業後、ドイツに留学し、最新の医学を学ぼうとしました。しかし、興味深いのは、幕末から来日しはじめた西洋人医師に注目したとき、ドイツ人医師をはるかに上回る数のアメリカ人医師がやってきてい
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