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ブックマーク / kosuke64.hatenadiary.org (4)

  • 言論抑圧―矢内原事件の構図 - Nagazu-monologue

    戦前期における思想・言論弾圧事件として著名な矢内原事件(1937)を出版界の状況、大学の内部抗争、政府からの圧力といった多面的な視座から緻密に描き、現代に通じる思想的課題を提示した。学内で陳謝することをもって幕引きが図られようとしたさなか、なぜ矢内原は辞任しなければならなかったのか?そして言論・学問の自由は何に脅かされるのか? 言論抑圧 - 矢内原事件の構図 (中公新書)posted with amazlet at 14.10.17将基面 貴巳 中央公論新社 売り上げランキング: 8,344 Amazon.co.jpで詳細を見る マイクロヒストリーとしての矢内原事件 帝国有数の植民地政策学者であった矢内原忠雄は、そのキリスト教信仰もあり、単なる「統治者ー被統治者」関係としての植民地政策学を目指すのではなく、社会現象としての植民を科学的・実証的に捉えて帝国主義論の一つとして描く希有な学者だ

    言論抑圧―矢内原事件の構図 - Nagazu-monologue
  • 外交儀礼から見た幕末日露文化交流史――描かれた相互イメージ・表象 - Nagazu-monologue

    の開国史を見るとき、北方において地理的に接触があったロシアとの交流を振り返ることの重要性が近年指摘されています。そのような文脈の中で、政治史的な側面よりも文化や表象、儀礼といった側面に重きを置いて分析を行ったを読みました。国交がなく人の往来もほとんどなかった両国の交流、それはまさにお互いにとって「宇宙人との邂逅」であったと言えるのかもしれません。共によって立つ基盤がない中で、外交儀礼の段階から一つ一つ積み上げを図っていった苦闘とはどのようなものだったのでしょうか? 外交儀礼から見た幕末日露文化交流史―描かれた相互イメージ・表象 (MINERVA日史ライブラリー)posted with amazlet at 13.12.17生田 美智子 ミネルヴァ書房 売り上げランキング: 1,312,335 Amazon.co.jpで詳細を見る ラクスマン来航時に松平定信が発した対露対策の基方針

    外交儀礼から見た幕末日露文化交流史――描かれた相互イメージ・表象 - Nagazu-monologue
  • 開国への道&北太平洋の「発見」 - Nagazu-monologue

    某ゼミで担当文献だったので読みました。江戸期日の開国の歴史、それは果たしてどこから始まるのでしょうか?ペリー?いえ、そうではありません。1853年のペリー来航からさかのぼること60年、話はロシアから始まります。日開国の歴史におけるロシアの存在意義・・・そしてそもそもロシアはなぜ日に来たのか?そこにはグローバルな交易競争に取り込まれんとする日の姿がありました。 開国への道 (全集 日歴史 12)posted with amazlet at 13.10.16平川 新 小学館 売り上げランキング: 108,715 Amazon.co.jpで詳細を見る 北太平洋の「発見」―毛皮交易とアメリカ太平洋岸の分割posted with amazlet at 13.10.16木村 和男 山川出版社 売り上げランキング: 1,344,010 Amazon.co.jpで詳細を見る ロシア、太平洋、そ

    開国への道&北太平洋の「発見」 - Nagazu-monologue
  • 軍事技術者の戦争心理―海軍特別攻撃機「桜花」の事例― - Nagazu-monologue

    映画「風立ちぬ」の主人公である堀越二郎はゼロ戦の開発者として名を馳せています。彼に限らず飛行機に対する愛とロマンに突き動かされつつも、兵器開発に携わらざるを得なかった技術者は多くいました。既存兵器の特攻への転用ではなく、「純」特攻兵器を開発していた技術者達は、「敵が死に搭乗員も死ぬ」兵器を作るという技術者としてのモラルからの逸脱にどう対峙していたのでしょうか?海軍特別攻撃機「桜花」とそれを取り巻く人々を追った論文を読みました。 西山崇「軍事技術者の戦争心理―海軍特別攻撃機「桜花」の事例―」『科学史研究』259, 2011, pp.129-137 ここ でDL可 なぜ作られたか? 筆者は技術者達が桜花開発を開始した要因の一つとして、単なる命令に留まらない共感があったと指摘します。開発の中心人物であった海軍航空部の三木忠直技術少佐は、特攻専用機開発の発案者である士官・太田正一特務少尉との面会

    軍事技術者の戦争心理―海軍特別攻撃機「桜花」の事例― - Nagazu-monologue
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