著者プロフィール:新崎幸夫 南カリフォルニア大学のMBA(ビジネススクール)在学中。映像関連の新興Webメディアに興味をもち、映画産業の本場・ロサンゼルスでメディアビジネスを学ぶ。専門分野はモバイル・ブロードバンドだが、著作権や通信行政など複数のテーマを幅広く取材する。 少し前になるが、ある外資系投資銀行で活躍する上層部の人たちと話をする機会があった。彼らは年収が“億円”のケタに届くという面々だ。 本連載でもたびたび紹介してきたように、投資銀行というのはMBA卒の学生に人気の就職先であり、タフなネゴシエーションが日常的に行われる「生き馬の目を抜く世界」だ(関連記事)。その最前線で戦ってきた投資銀行マン(インベストメントバンカー)たちの話となれば、なかなか興味深いトピックがそろっている。 電話が“ジャンプ”するんじゃないかと思った 投資銀行では、M&Aのアドバイザリ業務を行うことがある。ある