同じ方向で、赤、青色と異なる歩行者用信号。2段階に分けて横断する=東京都千代田区霞が関2丁目、水山写す夜の銀座周辺で渋滞を起こす客待ちタクシーの二重駐車=飯塚悟撮影 ■霞が関の横断歩道 横断歩道の信号は「赤」「青」どっち?――。一瞬、わが目を疑うような「2段階横断実験」が東京・霞が関の官庁街で行われている。財団法人・国際交通安全学会が東京大や千葉工業大、警視庁と取り組んでいる。待ち時間を短縮することで、イライラを解消するのが狙いだ。 財務省や外務省などが並ぶ霞が関2丁目交差点。道路反対側の歩行者が動き出すのを見て、釣られて足を踏み出すと、すかさず待機していた警備員が「まだ赤ですよ」と制止した。中央帯をはさみ、信号の色が違うからだ。 道路幅32メートルの途中にある5.5メートルの中央帯に、新たに歩行者用信号が取り付けられた。道路を渡るときは、まず中央帯の信号の指示に従う。中央帯まで来た