勝負のシーズンが、ついに動き出した。 ラグビートップリーグの2020シーズンが、1月12日に開幕したのである。 昨秋のラグビーW杯の余熱は、トップリーグへ持ち込まれた。開幕戦の8試合合計の観客は延べ11万6737人で、前シーズンの8万3719人をおよそ3万3000人上回った。 W杯前の'18-'19シーズンには、観客が1000人を割る試合さえあった。リーチマイケルの東芝と田村優のキヤノンが激突した一戦でも、1214人の集客にとどまっていた。 両チームともにリーグの下位に低迷しており、どちらにとっても地元から遠い名古屋での試合だった。 一方で'18年12月15日開催のこの試合は、シーズンの最終戦でもあった。W杯前のリーグ戦の、ラストマッチだったのだ。空席ばかりのスタンドは、一般的な関心の低さを表わしていた。 稲垣啓太と福岡堅樹がスタメン出場したパナソニックと、アマナキ・レレイ・マフィのNTT