せきや発熱などの症状を自覚すると、多くの人は「仕事を休めない」と不安になりがちだ。最近では新型コロナウイルスの感染拡大が伝えられ、「早く病院に行かねば」と焦りが募るかもしれない。しかし、「病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ」(角川新書)を昨年刊行した医師の木村知(とも)さん(51)は「そんな風潮が感染症を流行させる」と警告する。【和田浩幸】 中国湖北省武漢市で昨年12月に患者が発生し、日本を含む各国に感染が広がる新型コロナウイルス。「朝から少し喉が痛むのですが、テレビを見たら怖くなって」。報道が過熱するにつれ、木村さんが勤める首都圏の診療所には、感染を心配するほぼ無症状の人が訪れ始めている。
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