プロジェクトの前提条件や性質により、変化があるものではありますが、おおよその参考にはなるかと思います。使い方として、例えば製作の工数が決まっているのであれば、そこから基本設計や詳細設計などの工程の工数を算出することができます。もちろん、プロジェクトによって、設計書の求められる分量や精度など変わってくるのでそのあたりはチューニングしていく必要があると思います。 さらに予測精度を上げるには、やはり自社開発の計測値を蓄積し、同一のお客様や類似案件の割合などを参考にするのが良いと思います。 工程別工数の割合(新規開発) 新規開発の場合の工程別工数比率になります。箱ひげ図になっています。○になっているのは外れ値になっているので、平均や中央値には反映されません。難しいという人は、箱ひげ図の見方を検索するか、下の表に中央値や平均値が載ってますのでそちらを参考にしてもらえばと思います。 ソフトウェア開発デ
Intel製のCPUには、2018年に「Meltdown」や「Spectre」、2019年には「SPOILER」など、ここ数年多くの脆弱性が判明しています。そうした脆弱性のひとつとして、Intel製CPUのセキュリティシステムである「Intel CSME」に見つかった、「すでに修正パッチを配布済み」の脆弱性が、実は完全には修正不可能なものであることが判明しました。この脆弱性を悪用すると、悪意のあるコードを特権レベルで実行できるほか、著作権保護技術のDRMの回避などが可能になります。 Positive Technologies: Unfixable vulnerability in Intel chipsets threatens users and content rightsholders https://www.ptsecurity.com/ww-en/about/news/unfix
非常に分かりにくい「Thunderbolt 3」と「USB Type-C (USB-C) 」の違いについて、詳しく解説します。 はじめに 最近のPC関係で最も分かりにくいネタの1つが「USB Type-C」です。特にThunderbolt 3が絡んでくるとスペック表などで「Thunderbolt 3 (USB-C) 」といった訳わからん表記がされるため、完全に初見殺しとなっています。 私も最近PCを新調しようとした時にこの壁にぶち当たり、あまりの分かりにくさに半分キレながらThunderbolt 3とUSB Type-Cの違いについて調べたので、その内容を備忘録として残しておきます。 USB Type-Cとはコネクターの形状の1種 まず何よりも先にハッキリとさせておかなければならないのが、「USB Type-Cはただのコネクターの形状の1種であり、何か具体的な機能を示しているわけではない」
子供たちは歌うと幸せな気持ちになれる童謡が大好き。一方、大人になって現実を知った人たちの間では、Twitterハッシュタグ「#社畜童謡」の大合唱が起こっており、Togetterにまとめられています。 Togetterまとめ「【閲覧注意】 #社畜童謡 が秀逸すぎてwww見ていて辛い……」 かあさんが夜なべで手袋を編んでくれる時代は去り、今では「Aさんが夜なべをしてバッチを組んで」くれる時代になりました。白ヤギさんが書いた仕様書を黒ヤギさんが読まずに実装してしまい、飛んではかなく消えるのは「シャボン玉」ではなく「バイト」に。パパからもらったクラリネットは「ボスからもらったプロジェクト」になり、壊れて「AとBとCとDとEとFとGの部下が来ない」結果が待っています。あれ、なんか涙出てきた……。 ほのぼのとしながらちょっぴり哀愁のある童謡のメロディーが、社畜の悲しさと妙にマッチするようで次々と名曲が
IDC Japanの情報システム構築に関する国内ユーザー実態調査によると、過去1年または今後2年以内に情報システムの新規導入や更新を検討している企業は半数を超えるとともに、既にクラウドサービスを利用している企業が17.3%に上った。 IDC Japan は9月24日、情報システム構築に関する国内ユーザー実態調査の結果を発表した。これによると、情報システムを構築する上で、既にクラウドサービスを利用していると回答した企業は17.3%を占め、クラウドサービスの利用によって当初目標を達成したとする企業は98.0%という高い比率を示した。 今回の調査は従業員10人以上のユーザー企業を対象に、情報システムの構築の際、どのような基準や視点でベンダーやシステム構築手法を選択しているか、サーバの更新期間はどの程度か、サーバの購入形態はどのようなものか、クラウドサービスやインテグレーテッドシステムはどの程度利
ITインフラやプラットフォームの迅速な構築や統合による効率化を実現する「垂直統合型システム」がベンダー多数リリースされるようになったが、ユーザー企業の関心や導入状況の実態はどうか。IDC Japan サーバーリサーチマネージャーの福冨里志氏に聞いた。 2000年代の後半に登場した垂直統合型システム(インテグレーテッドシステム)は、2013年4月時点でNECや富士通、日立製作所、HP、Dell、IBMから20種類以上の製品がリリースされている。IDC Japanが6月に発表した調査結果によると、2012年の国内市場規模は246億2000万円だが、2017年にはその5倍以上の1387億1900万円になると予測されている。順調が見込まれるが、受け入れるユーザー企業にも、提案するベンダー側にも課題は多いようだ。 インテグレーテッドシステムとは、サーバやストレージ、ネットワーク、管理ツールなどがベン
1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授、法政大学大学院教授などを経て、2022年4月から現職。著書は「下流にならない生き方」「行動ファイナンスの実践」「はじめての金融工学」など多数。 今週のキーワード 真壁昭夫 経済・ビジネス・社会現象……。いま世の中で話題となっているトピックス、注目すべきイノベーションなどに対して、「キーワード」という視点で解説していきます。 バックナンバー一覧 iPhone新製品発表と同時に株価急落 “普通の企業”化したアップルへの落胆 9月11日、アップルは新製品であるiPhone 5sとiPhone 5cを発表した。株式市場は、その発表に対して株価急落という反応を示した。株式市場の投資家は、アップルの新製品に
注目を集めている第3のモバイルOSを狙う「Tizen」や「Firefox OS」。以前執筆した当コラムの記事では、第3のOSが注目を集める理由として、米グーグル、アップル依存のリスクヘッジとしてのポリティカルな側面が背景にあることを解説した。 一方でアプリケーションの動作環境に注目すると、両OSには興味深い技術的なポイントがもう一つある。TizenやFirefox OSがサポートする「Packagedアプリ」という新たなタイプのWebアプリだ。これまでのコンピューティングの変遷を振り返ると、このような新たなタイプのWebアプリの登場は必然と言えるかもしれない。 Webアプリの概念が広がる、これは歴史が繰り返されている? TizenやFirefox OSがサポートする「Packagedアプリ」とは、HTML/JavaScript/CSSファイルなどWebアプリを構成する素材にマニフェストファ
ユーザー企業がクラウドサービスを利用する際や、システムの運用保守をITベンダーに委託する際、サービスの内容だけでなくシステムの稼働率やレスポンスタイム、障害発生時の対応力といったサービスの品質(サービスレベル)も重視するだろう。 サービスの利用契約を締結する際、ユーザー企業とITベンダーがサービスの品質基準を明確に規定し、それを達成できなかった場合の対応方法などを合意するものが、SLA(サービス・レベル・アグリーメント)である。 サービスレベルを事前に合意しておくことで、「思っていたサービスと違う。この程度の処理能力しかないのなら、そもそも使わなかった」(ユーザー企業)、「料金を抑えているのだから、このレベルの性能は妥当。文句を言うなら、もっと高額なサービスにすべきだ」(ITベンダー)といった不満や、それに端を発する紛争を未然に防ぐことができる。 ただし、SLAの策定時は十分に注意を払う必
ユーザー企業のみなさんは、システムの開発・運用をITベンダーに委託する際、どれくらい契約や法律について意識しているだろうか。「契約に時間をかけるより、システムを計画通りに完成させることが重要」と、契約にかかわる合意形成を後回しにしてプロジェクトを進めた結果、あとあと、トラブルが泥沼化するケースは少なくない。 そうならないために、ユーザー企業はどう対応すればよいか。その答えが、システム開発・運用にかかわる契約・法律(以下、IT法務)のスキルを高めることだ。システム部門や業務部門の担当者がIT法務スキルを高め、契約交渉の段階でお互いの役割や責任範囲を明確にすることで、早い段階でトラブルの芽を摘み取ったり、トラブルが起きても契約内容に基づいて円滑に収束させることができるようになる。 「そういうことは、法務部門や弁護士に任せればいい」という指摘もあるだろう。だが、実態は違う。経済産業省の「平成22
NTTグループが、海外におけるITの提案力強化を急いでいる。NTTデータは業務システムの使い勝手を高める支援サービスを提供する英RMAコンサルティング、NTT持ち株会社はクラウド導入コンサルティングの米センタースタンスを、ともに2012年10月中に子会社化する。買収額はそれぞれ約10億円、40億円とみられる。上流のコンサルティングを手掛けることで、海外でのワンストップの受注体制を整える。 「足りないピースをそろえる」。NTT持ち株会社 グローバルビジネス推進室長の奥野恒久取締役は、センタースタンスのようなコンサルティング事業を手掛ける企業を買収した狙いをこう語る。 NTTグループは2007年頃から、海外のITベンダーを積極的に買収してきた(表)。その多くはネットワーク導入やシステム構築など“同業”の買収であり「海外での顧客基盤を獲得するための、いわば足し算の買収」(奥野取締役)だった。 こ
保守上の課題を抱える「レガシーシステム」が多くの企業を苦しめている。日経BPコンサルティングが実施した調査では、回答者が所属する企業の8割超がレガシーシステムを所有していた。ここ10年ほどの間にオープン系サーバー上に構築したシステムがレガシー化している実態も明らかになった。レガシー問題に関する最新の調査結果を紹介する。 保守上の課題を抱え、維持コストがかさむ「レガシーシステム」の扱いは、ユーザー企業にとって長年の課題。西暦2000年問題を前に再構築したシステムが、ここ1~2年で“寿命”を迎えることもあり、多くのシステム担当者を悩ましてきた。 リーマン・ショック後から続くコスト削減要求を乗り切る上でも、レガシーシステムの維持コストは頭が痛い。ビジネスを取り巻く環境が急速に変わるなか、経営が求めるスピードを実現したくてもレガシーシステムが重しになることも多々ある。レガシーシステムのアプリケーシ
最終回となる今回は、これまで取り上げなかった調査結果をまとめて紹介しよう。 まず、IT企業がどんな職種に「質的な不足」を感じているのかを見た後で、ユーザー企業のIT人材に関する調査結果を紹介する。次いで、IT企業における新卒採用、情報系教育機関(大学、大学院、高専、専門学校)の教育内容、産学連携の実践的教育についての調査結果を見ていく。最後に、ITSS(ITスキル標準)とUISS(情報システムユーザースキル標準)の普及状況についての調査結果を紹介する。 質的な不足を感じている職種はプロマネ 図1は、IT企業におけるIT人材の「質」に対する不足感を、職種別に聞いた結果である。これによれば、特にプロジェクトマネジメント、ITスペシャリスト、アプリケーションスペシャリストに対する「質の不足感」が高い。プロジェクトマネジメントについては「大幅に不足している」または「やや不足している」と回答した企業
「IT人材白書2011」では、多様な人材の活用という観点から、日本のIT業界でイノベーションを起こすために必要な「突出したIT人材」の活用と、女性IT技術者の活躍について調査している。今回は、この調査結果を紹介していこう。 なお、突出したIT人材とは、「IT分野において斬新な発想を形にできる才能をもち、製品やサービスのイノベーションで活躍するような人材」のことである。例えば、IPAの「未踏IT人材発掘・育成事業」で発掘育成しているような人材を指す。 課題が多い突出したIT人材の活用 まず、突出したIT人材の育成・活用について見ていく。 図1は、IT企業に対して「海外企業を含む他社との差別化・競争力を強化するために、突出したIT人材を活用する必要性を感じていますか」と聞いた結果である。それによれば、回答企業533社のうち49.7%と約5割が、「全体的に必要性を感じる」または「部署によっては必
「TCOの削減」,「ROIの向上」といった観点から見た場合,現在のITシステムには“非効率な領域”が数多く残されている。その中で,アーステミア代表取締役社長の森岡謙仁氏が,ROIの向上について“大きな効果が期待できる領域”として挙げたのが,クライアントPCに関わるコストの削減であった(前編参照)。 後編では,この「クライアントPC関連のコスト削減」に焦点を当て,具体的なソリューションの1つとして「シンクライアント」を採り上げ,実際に現場で活用されている事例も交えながら解説していく。 いまの企業にとって必要不可欠なインフラとなったITシステムは,その重要度が増すと同時に複雑化も進み,数多くの課題を抱えるようになった。 こうした課題をクライアントPCからとらえた場合,まず挙げられるのは,運用・管理にかかる多大な工数だ。すぐに思いつくものだけでも,ハード本体/利用ソフトの資産管理,アプリケーショ
大地震の発生後、Twitterをはじめネット上では「自分にいま支援できることはないだろうか」という空気が満ちていた。焦りにも似た気持ちを抑えながら机に向かって編集作業を続けていると、「日本Androidの会 関西支部 チャリティーアイディアソン 被災者がんばれ!一般の人のアイディアをデベロッパへ託せ!」といったTwitterの“つぶやき”が流れてきた。地震発生の3日後のことだ。Androidに興味を持つユーザーが集まるコミュニティ「日本Androidの会」関西支部のメンバーが、被災者支援のためのAndroidアプリのアイデアを出し合おうと提案したものだった。 同様な動きがグーグル界隈からも発生していた。ITによる被災地支援プロジェクト「Hack for Japan」だ。「復興支援のための開発者イベント“ハッカソン”を実施しようと企業の枠を越えたエンジニア間で自然と話が持ちあがってきた」(中
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く