小松一郎内閣法制局長官は12日、共産党の大門実紀史参院議員と国会内の廊下で口論した問題をめぐり、参院議員会館にある大門氏の事務所を訪問し「不適切だった」と直接謝罪した。ただ、その場で再び口論となり、大門氏は謝罪受け入れを拒んだ。 大門氏によると、会談で同氏が「法制局長官を辞任し療養に専念すべきだ」と指摘したのに対し、小松氏は「そういうことは言うべきではない」と拒否。大門氏は「では謝罪は受け入れられない」と伝えた。 小松氏は4日の参院予算委員会で、共産党の小池晃氏に「安倍政権の番犬」と批判された。5日の社民党議員に対する答弁の際に「公務員にも人権がある」などと反論したため、大門氏が7日の参院予算委終了後、廊下で「共産党に直接抗議してほしかった」と注文。これに小松氏が言い返し、異例の口論となった。小松氏は11日の参院予算委理事会で陳謝。与野党はその後の理事懇談会で、小松氏が大門氏に直接謝罪する