神戸大学の研究員らが、太陽系外縁部の天体の運動の研究から、地球の0.3~0.7倍の質量を持つ未知の惑星が存在している可能性を指摘した(神戸大学のリリース、読売新聞の記事)。 太陽系外縁部には、冥王星をはじめとする多数の天体があることが知られている。これらは惑星とは違って大きく軌道が傾いていたりつぶれた楕円軌道を持っていたりして、これまでの惑星形成理論ではその形成の様子をきちんと説明することができなかった。この問題に対して、神戸大のLykawka研究員らは太陽系外縁部に未知の惑星を置いてシミュレーションを行い、現在の太陽系外縁天体の分布をうまく説明することに成功したとのこと。もともとより内側にあったこの未知の惑星が周囲の小天体を弾き飛ばし、自らも次第に外側へ移動していった結果、多数の太陽系外縁天体の軌道が現在のような多種多様なものになったらしい。 未知の惑星は、最も太陽に近づく地点でも太陽か