ジャン・リュック・ゴダールを理解しようとするアラン・ドロンのファンは少なく、アラン・ドロンを一流の俳優として認めるゴダール支持者も少ない故、この作品が双方のファン・支持者にとってどう映るのかを考えてしまいました。 話題性が高いにも関わらず、本質的な評価がされずに放置されてしまう作品にならざるを得ないと思います。 しかし、わたくしとしては、この作品が製作されたことは「フランスの映画史的な意味においての極めて象徴的な「事件」ではなかったか」とまで思っているところです。 ハリウッドナイズされたアラン・ドロンのクラシカルな商業映画は、過去のフランス映画の系譜に位置づけられる作品が多いためなのでしょうか?「ヌーヴェル・ヴァーグ」の革新者たちに常に無視され続けてきたように思います。そして、その過去のフランス映画である「詩(心理)的レアリスム」が、「ヌーヴェル・ヴァーグ」という映画革命により、「良質の伝
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