周知の通り、ビートルズは1970年に解散したのだが、解散後の彼らのソロ・アルバムを聴いていると、解散後の彼らの音楽の方向性が、いっしょにやっていけないほどかけ離れてしまったように、昔から私には思えなかった。 確かに 「ジョンの魂」 と 「マッカートニー」、「オール・シングス・マスト・パス」、「センチメンタル・ジャーニー」 という解散直後の彼らのソロ・アルバムは、音の作りからして全く違っている。 特に 「ジョン魂」 と 「オール・シングス…」 は同じフィル・スペクターのプロデュースにもかかわらず、音が全く違う。 まあジョンのほうはあまりにバンド編成がシンプル過ぎて、フィルの得意技 「ウォール・オブ・サウンド」 の入り込む余地がなかったと言えるのだが(笑)。 だがこの4枚(組)のアルバムをマッシュして1枚にまとめたとても、さほど違和感がないと私には思えるのだ。 もともとビートルズのアルバムとい