ヘビではない。ミミズでもない。そして、足のないトカゲとしても、このアホロテトカゲは変わり種だ。 米ラトガース大学ニューアーク校の爬虫類学者サラ・ルエイン氏は、落とし穴式トラップを設置した数時間後、捕まったものを見て興奮した。「びっくりしました。これがいるなんて信じられませんでした」(参考記事:「【動画】血の涙で攻撃! ツノトカゲ、驚異の護身術」) 彼女を驚かせたのは、アホロテトカゲ(Bipes biporus)だった。というのも、この種は地中で生活し、地表にいることが滅多にないからだ。(参考記事:「足で水を飲む驚異のモロクトカゲ」) 2017年6月、ルエイン氏がアホロテトカゲと出会ったのは、メキシコのバハ・カリフォルニア・スル州サン・ファニーコだ。「島と海」という野外研修コースの一環として、今回の動画を撮影した米カリフォルニア大学バークレー校の大学院生ケイトリン・クレイビル-ヴォス氏と共に