インターネット電話サービス最大手のルクセンブルクのSkype(スカイプ)と米携帯電話サービス最大手のベライゾン・ワイヤレスが提携を発表し、話題を呼んでいる。 スカイプは専用ソフトをインストールしたパソコン同士で無料で音声通話が行えるというインターネットサービス。両社はスマートフォン向けスカイプアプリケーションを共同開発し、ベライゾンの顧客がスマートフォンからインターネット電話を利用できるようにすると発表した。 実はスカイプのアプリケーションは米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向けも既にあり、日本でもアップルのアプリケーション配布サービスから無償でダウンロードできる。ただし、スカイプが使えるのはiPhoneが無線LAN(Wi-Fi)でインターネットにつながっている時に限られる。 屋外など無線LAN環境がない場所で、携帯電話会社の通信網を介して利用するというわけにはいかないのだ。これ
今年あたりにノート・パソコンでトップシェアに立つ企業が変わりそうです。転落する企業は米HP社,新たなトップと目されているのが,台湾Acer(宏碁)社です。2009年第3四半期にHP社とAcer社の差は,1%ほどになりました。Acer社の連結売上高は2009年で1.8兆円ほどです。 なぜAcer社が伸びているのか。調べた結果を誤解を恐れずに記すと,Acer社はもうメーカーではありません(詳細は2009年12月28日号に載せました)。 全社で開発担当者が占める割合は,ただでさえ従業員数が少ない(7000人)のに1割未満。2008年度決算に計上した研究開発費は18億円でした。これらの数値は,設計や製造をODM企業に大胆に任せている実態がよく表われています。 では,経営資源を販売に集中投下しているのかというと,さにあらず。全世界で7000人しかいないので,地道な売り場づくりなんてできません。Ace
先週「Androidと家電」というタイトルで講演をさせていただいた私だが、そのプレゼンのキーポイントは、「なぜGoogleはAndroidを無料で配布するのか?」。それを私なりに説明するための資料として作ったスライドが以下の二枚。 まずこれは、MicrosoftとIntelがパソコン・ビジネスを育てるためにした「コモディティ戦略」を図式化したもの。IntelとMicrosoftで協力してCPUとOSを部品化・規格化することにより、誰でもパソコンを作れる様にしたのがそれ。これにより、パソコン・ビジネスへの参入障壁が減り、パソコン・メーカーが乱立。差別化がしにくい部分(つまりIntelとMicrosoftがほぼ独占的に提供するCPUとOS以外の部分)で激しいコスト競争が起こり、パソコンのコモディティ化が一気に進んだのは皆さんの記憶にも新しいはず。 特筆すべきなのは、MicrosoftもInte
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン ソフトバンクがクラウドコンピューティング事業に参入すると発表した。モバイルを直接の対象とはしていないものの、おそらくそれを見越した動きであろう。構造としては前回の連載で触れた通りの展開と言えよう。 通信サービスが素材や日用品のように位置づけられ、付加価値を取りづらくなってきている中、今回のように通信キャリアが情報システムのレイヤーに付加価値を求める流れは、今後も進むだろう。これはソフトバンクのようにネットワークのインフラ投資が困難な事業者だけでなく、通信キャリア全般の課題でもある。 実際、少し前にはNTTドコモがモバイル・インフラの運用で発生する大量データの分析「ペタマイニング」を行う大規模システムの開発を進めていることが報じられた。これ自体
イスラエルは1990年代半ばから、ハイテクブームが起きた。セキュリティーソフト「ファイアウオール」で世界トップ企業となったチェック・ポイント・ソフトウエア・テクノロジーズなど新興企業が羽ばたいた。現在も米ナスダック市場ではイスラエル企業が140社近くある。日本のベンチャー企業の上場はほぼゼロだ。 人口730万人の小国で、なぜ世界を驚かすベンチャー企業がいくつも出てくるのか。イスラエルのVC(ベンチャーキャピタル)の首脳などへの取材をベースに、その秘密を探ってみたい。 イスラエルは世界経済の影響から真っ先に抜け出しつつある。欧米の投資銀行などの予想によれば、イスラエルの来年のGDP(国内総生産)は対前年比で2.5~3%増になるという。 7月からはイスラエル経済のけん引役であるハイテク部門の輸出が急回復していることが大きい。イスラエルのGDPは2008年が邦貨換算で18兆円ぐらい。このうち輸出
IT業界っていっても非常に大きくて、ネットワークからユーザサポート、そしてシステム開発とあるわけだけど、 その中でシステム開発、とくに業務アプリ開発業界のうごきを1エンジニアの目から見てみる。 現状を端的にいえば、「非常に厳しい」ものとなっている。 日本の業務アプリ開発は長い間、客が提示する案件を大手SIが受注し、それを大手SIの子会社と外部協力会社(派遣会社)から派遣された技術者がくみ上げていた。 ところが08年のサブプライム、リーマンショック以降、客が案件を提示しなくなった。 それがもろにでたのは通年4月から始まるはずの新規案件で、案件数が激減した。業務とか言語とか関係ない。何でもかんでも一気に減った。 その結果、3月末日で終了した案件に投入されていた人材が一気に余剰人員となった。 また保守案件に携わっていた外注要員も、契約更新のタイミングでSIのプロパーと入れ替わりとなっていった。
エイサー(Acer)がデルを抜き、ヒューレット・パッカード(HP)に次ぐ世界第2位のPCメーカーに台頭しつつある、という記事がNYタイムズに出ましたね。 急成長を加速したのはネットブックをはじめとする低廉PCの売れ行きと、何ヶ月もトレンドを先取りし他社が消費者にそんな需要があることさえ気づかぬうちにPCの新機能を出していく(業界人が『ビジョン』と呼ぶ)先見性。そして、より安くハードを売るPCカンパニーに消費者がなびく傾向が強まるソーシング・エコノミーも追い風になったと、NYタイムズは書いてます。 エイサー快進撃のパズルを読み解く最大のピースは、しかし、同社が近年大々的に展開している買収でしょう。買収された会社を見ると、まるで1990年代初頭に僕や友だちが持っていたPCの製造元が延々雁首そろえて並んでるような状態です。 ここ過去2年間で、同社はeMachines、ゲートウェイ、パッカードベル
Web業界の方に「組み込み系ソフトウェア」「家電系ソフトウェア」という話しをすると途端に表情に?マークが浮かび、会話がかみ合わなくなることがある。先日id:amachangと飲みながらそんな話しをしていたので、組み込みソフトの世界について、Web業界・PC業界の方にもわかりやすく説明してみたい。折しも就職活動が激化する時期でもあるので、組み込みソフトウェア業界ってものがいったい何を指すのかよくわからん、という学生の諸君の参考にでもなればと思う。 そんなものにもOSが 自宅にあるルーターやDVDレコーダー、テレビ、カーナビ。普段なんの気なしに使っているけど、実は中をあけてみると、WindowsだのLinuxだのといったOSが入っていることがほとんど。でも起動するときにWindowsのロゴマークとか出ないのは、単に出ないようにしているだけ。ものすごい極端に言えば、メディアプレイヤーしか使えない
スターロジックは5月1日,1業務(1帳票とそれを承認するワークフロー)を9万8000円でオーダーメイドによりシステム化するサービス「ギョイゾー」を開始した(関連記事)。システム・インテグレーション(SI)業界の常識から大きくかけ離れたこのサービスをなぜ始めたのか。どのようにしてこの価格を実現したのか。代表取締役社長 羽生章洋氏に聞いた。(聞き手は高橋信頼=ITpro編集) なぜ「ギョイゾー」を始めたのですか。 昨年,「DIY(DoITyourself)」というサービスを始めました。ユーザーが「マジカ!」というカードを使って仕様を書き,1タスク当たり8万円でシステム化するサービスです(関連記事)。 人月からの脱却 「DIY」では人月からの脱却を目指しました。SI業界は長らく人月で仕事をしてきました。人月は時間あたりの労働力を売る業態で,技術者の付加価値は認められない。生産性を上げるよりだらだ
年商約130億ドル、従業員数約2万人のその企業は、いわゆる本社機構(ヘッドクォーター)を持たない。中核商品の事業計画は米国、研究開発は米国・中国・日本、設計は日本、製造とテストは中国、マーケティングはインドの拠点がそれぞれ担当し、製品の販売と保守は全世界の拠点が手がける。中国で事業を始めた会長は現在米国に、米国企業出身のCEO(最高経営責任者)はシンガポールに住む。 グローバルカンパニーを標榜する企業は少なくないが、ビジネスの諸機能をここまで世界各地に分散させた企業となると珍しい。これは、ノートパソコンThinkPadで知られる大手パソコンメーカー、レノボ(Lenovo)の2008年における姿である。先頃来日したレノボのウィリアム・アメリオCEO兼社長によると、「“ワールドソーシング”と呼ぶ新しいビジネスモデルを採用した結果」という。 アメリオCEOは「ワールドソーシングによって、順調に経
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン Bruce Einhorn (BusinessWeek誌、アジアコンピューター業界担当記者) 米国時間2007年8月27日更新 「With Gateway, Acer Foils Lenovo」 アジアで、パソコンメーカーの競争が熱い。中国本土のレノボグループ(聯想集団)と台湾のエイサー(宏碁電脳)の激突である。 レノボが2005年に米IBM(IBM)のパソコン部門を買収して以来、両社は米ヒューレット・パッカード(HPQ)、米デル(DELL)に次ぐパソコン販売世界第3位の座を巡る争奪戦を繰り広げてきた。エイサーの第2四半期の純利益は前年同期から36%も減り6100万ドルとなった。もちろん、レノボとの競争の影響が大きい。 事はパソコン市場の競争
既報の通り、台湾のPCメーカーAcerは8月27日(現地時間)、米Gatewayの買収で合意したと発表した。Gateway株1つあたり1.90ドルを割り当て、買収総額は7億1000万ドルになる。Acerによれば、Gatewayは複数ブランドを通して年間2000万台以上のPCを出荷し、150億ドル以上を売り上げている。今回の買収でAcerは世界第3位のPCメーカーの地位を確実なものにする。必要な手続きを経て、2007年12月には買収が完了する見込み。 PC/パーツメーカーの著名ブランドとして成長しつつあるAcerは現在、中国のPC/家電メーカーLenovoと世界のPC市場第3位の座を激しく争っている。Lenovoは2005年に米IBMのPC部門を買収して以降、そのブランドと既存顧客ベースを活かして世界シェア第3位の座についていた。Lenovoは8月初旬に、欧州を中心に地盤を築くオランダのPC
「マイクロソフトは死んだ。同社のOS(基本ソフト)『ウィンドウズ・ビスタ』にはブレークスルー(画期的な技術革新)がないから、普及が進まない。とりわけインターネットのメリットが生かされていない」。こう言い切るのは、米セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEO(最高経営責任者)だ。 6月上旬、米サンフランシスコのレストランで、朝食に特大のフレンチトーストをほおばりながら取材に応じた2m近い巨漢は、耳を疑うような挑戦的な発言を繰り返した。自分たちが「ソフトウエア業界の秩序の破壊者である」という強烈な自負が、ベニオフCEOにはある。 ビジネスソフト界のグーグル――。そう呼ばれるセールスフォースは業界の誰もが注目する急成長企業だ。2007年1月期の売上高は約5億ドル(約600億円)と小さいが、年間成長率は6割以上。成熟傾向が顕著で、買収による整理統合が進む企業向けソフトの世界で、驚異
情報サービス産業に対しては,人月単価ベースのビジネスモデルがいけない,エンジニアを使い捨てている,高い単価でオフショアとどう戦うのか,とかいろいろなことがいわれているし,どっかに活路がないものかなとここ数年いろいろ調べたりもしたのだけれども,最近ふと別に情報サービス産業に明日がなくても構わないじゃないか,と考えるようになった. 結局のところ要件定義や仕様書に基づいてシステムをつくるという仕事は,ITが生む付加価値そのものを受け取るようにビジネスモデルができていないのだ.技術や製品・専門知識に希少性があった時代はそれでも儲かったが,ハードやソフト,それらに対する知識がコモディティ化した瞬間,サービスやソリューションそのものがコモディティ化することは避けられなかったのだろう. 僕はIT自体にはまだまだ可能性があると思うけれども,徐々にレントがIT製品を扱う企業から,ITを活用して新しい価値を生
2月と言えば日本では試験の季節でありますね。 不肖・木走は、本業のIT関連の零細企業経営の傍ら、工学系学校の講師をしていますので、この季節はゆううつなのでございます。 なんでゆううつなのかと言えば、担当科目の試験問題の作成とその採点があるからでございます。 私の現在の受け持ち科目はWebに関わるテクノロジー関連(科目名は内緒ネ(苦笑))なのですが、自分の得意である専門科目でありますから問題などすぐできるだろうと思われるのですが、それがそんな甘いもんじゃないのですよ、これが。 手を抜いて出題を「SGML、XML、HTML、XHTMLなどのマークアップ言語の詳細を述べよ」なんて記述問題にしちゃうと採点作業が地獄(苦笑)となっちゃうのでして、逆に採点を楽にしようとすれば問題を文章穴埋め問題とか手間暇掛けて作成しなければならないのであります。 先に苦労するか後で苦労するか、私のような本業掛け持ちの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く