世界の主要な原油指標同士に見られた従来の関係が、突然逆転した。ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油は通常、ブレント原油やドバイ原油よりも高値で取引されるものだが、現在は両指標よりも割安になっている。その大きな原因は、アジアでの需要が強く、それ以外の地域での消費が弱いことだ。 WTIは品質が高いことから、原油指標の中でも最も高い値がつく。ところが12月7日にWTIは1バレル=74.50ドルに急落し、ブレント原油よりも約2.50ドル安くなった。この3カ月半で最大の価格差である。通常、WTIはブレント原油よりも1~2ドル高値で取引される。 WTIとブレント原油の価格関係は今年初めにも逆転していた。2月にはWTIがブレント原油よりも1バレル当たり12ドル安くなり、過去最大のディスカウント幅を記録している。だが、中東とアジアの主要指標であるドバイ原油が、WTIとブレント原油よりも高
国際石油資本(メジャー)各社は、低迷するエネルギー需要との戦いを続けている。 メジャーの2009年第3四半期(7〜9月期)決算には厳しい数字が並んだ。米エクソン・モービルの米国の石油精製所では、ガソリンやディーゼル燃料の価格下落が響いた結果、1日当たり230万ドル(約2億円)が失われた。英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルは石油精製事業の収益が47%減少。需要の落ち込みのために「短中期的」に利幅の少ない状態が続く見込みで、燃料の消費量や価格はすぐには回復しそうもないという。 ◆収益悪化食い止め 世界中の石油会社は、各社とも再生可能エネルギー製品に資力をつぎ込みたいところだが、収益の悪化を食い止めるためにはコスト削減、人員削減、新規投資の抑制に動かざるを得ない。ブルックシャイア・アドバイザリー・アンド・リサーチのジャンナ・バーン社長は「石油価格の安さと利ざやの縮小は、今期(10〜12月期)か
(2009年8月12日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 中国の7月の原油と鉄鉱石の輸入量が過去最高となり、今年に入って両原材料の価格が2倍近くに跳ね上がったコモディティー(商品)相場の高騰を後押ししている。 中国は多くのコモディティーで世界最大の消費国であり、その購買トレンドは国際価格に多大な影響を与える。7月の輸入急増は投資家を驚かせた。今年1~6月期の輸入量が多かった後だけに、大方の投資家は7月は輸入が減少に転じると見ていたからだ。 ウイーンに本拠を置く石油コンサルティング会社JBCエナジーは、「7月の(コモディティーの)最新統計は、中国経済がフルスピードで回復していることを示している」と言う。 輸入急増は、経済成長のてこ入れを図る中国政府の景気対策を受けたものだ。バークレイズ・キャピタルのコモディティーアナリスト、インシ・ユー氏は、「中国の成長回復がプラスのサプライズだった
(英エコノミスト誌 2009年6月6日号) コモディティー(商品)相場の上昇は、結局、朗報ではないかもしれない。 「スーパーサイクル」が戻ってきた。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とゴールドマン・サックスの代表的なコモディティー指数「S&P GSCI」によると、原材料価格は今年5月に20%近く上昇した。月次ベースでは過去最大級の上昇幅だ。 銅から綿に至るまで、相場急騰はコモディティー全般に広がっている。一方、船舶輸送の動向を示すバルチック海運指数(BDI)も、底をつけた2008年12月以降、6倍以上に跳ね上がった。 景気回復の兆し? コモディティー相場の上昇を景気回復の兆しとして描くのは難しいことではない。強気筋のシナリオは次のようなものだ。 曰く、米リーマン・ブラザーズの破綻は世界の企業に、とてつもなく大きな衝撃を与えた。これに対して企業は注文の取り消しや在庫の削減に動
Oil surges to six-month high after OPEC sees the light (OPECが希望の光を見出した後、原油価格が6ヶ月ぶり最高値を記録) By Ambrose Evans-Pritchard Telegraph:28 May 2009Oil prices surged to a six-month high of $65 a barrel at one stage yesterday in New York, on recovery fever after a sharp fall in US crude inventories and bullish comments from the OPEC oil cartel. 米国の石油備蓄が激減しOPECから強気のコメントが出された後、景気回復熱を受けて原油価格が急騰し、昨日のニューヨーク市場では6ヶ
石油輸出国機構(Organisation of Petroleum Exporting Countries、OPEC)の臨時総会で議長を務めるアンゴラのジョゼ・マリア・ボテリョ・デ・バスコンセロス(%%Jose Maria Botelho de Vasconcelos%%)石油相(2009年5月28日撮影)。(c)AFP/SAMUEL KUBANI 【5月28日 AFP】石油輸出国機構(Organisation of Petroleum Exporting Countries、OPEC)は28日、オーストリア・ウィーン(Vienna)での臨時総会で、原油需要の回復の兆しと価格の上昇傾向を受け、目標生産量を現行水準の日量2484万バレルに据え置くことを決定した。 加盟12か国は、原油供給は過剰気味だと指摘しつつ、このところ原油価格の水準が上昇し、1バレル60ドル前後にまで相場が回復したことに
Funds try to spot the great oil rebound (ファンド、石油価格の大リバウンドを狙う) BY Ambrose Evans-Pritchard Telegraph:19 Apr 2009Oil is too cheap. At around $50 a barrel, it is trading far below the production costs of almost all new sources of crude and energy substitutes. 石油が安過ぎる。1バレル約50ドルなんて、ほぼ全ての新油田や代替エネルギーの原価を遥かに下回る値段で取り引きされているのだ。 A sustained price above $70 is needed to cover investments in Canada's tar sands,
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