僕はこれまでワインを避けて生きてきた。ビールと酎ハイさえあれば楽しく暮らしていける、そう自分を信じ込ませてきたのだ。 それというのもワインにはどこかお洒落で上流なイメージがあるからだ。赤ワインはお肉料理と、白ワインはお魚料理と、なんて言われるとご飯が好きな僕としては飲みたくてもうかつに手を出せない。 ワインは本当にお洒落で上流なものなのか。もっと身近なところに受け入れ先はないのだろうか。 例えば駄菓子なんてどうだろう。 (安藤昌教) ワインとわかり合いたい ワインを楽しむ大人はたいてい知らない名前のチーズか、クラッカーになにかハムみたいなのを乗せてつまんでいる。話題はワインの年代とか飼い犬の自慢とかだ。ワインにはそういう近寄りがたい感がつきまとっている。 もっと身近なつまみでワインを楽しむことはできないのだろうか。例えば駄菓子なんてどうだろう。チーズ並みに癖があって味の濃いものが揃う駄菓子