ソーシャルワーカー・向谷地生良(むかいやち・いくよし)さん 北海道で1984年に精神障害を抱えた人たちが地域で共に働きながら暮らす拠点「浦河(うらかわ)べてるの家」を設立し、活動してきました。 精神障害者やその家族が自身の生きづらさを研究対象として語る「当事者研究」を提唱、実践してきました。パニックを繰り返す患者さんの支援に行き詰まり、一緒にどん底を味わった時に出てきたものです。人生は思うようにいかないけれど、ぎりぎりまで追い詰められると反転する瞬間がある。振り返ると、それを学んだのが学校です。 生まれたのは高度成長期が始まった55年。育った青森県七戸町は当時、馬車が自家用車に変わった時期でした。中学に入ると「詰め襟、丸刈り」。部活には厳しい人間関係があり、管理されることへの強烈な違和感を持つようになりました。
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