「公的年金だけでは、老後30年間で2000万円が不足する」という内容の金融庁の報告書が、世間を騒がせている。「人生100年時代だし、若いうちから老後に備えて貯蓄に励まねば」と気を引き締めた人も多いのではないだろうか。 でも、若い世代の女性たちには、「ちょっと待って」と言いたい。老後に備えて貯蓄に励もうと守ることばかり考える前に、もっと別に考えるべきことがあるんじゃないの、と。 私の経験上思うことは、女性は「よく言えば長期的な視点を持つが、悪く言えば心配性の人が多い」ということだ(もちろん一口に女性といってもかなり多様なのだが、傾向として)。それが、人生の醍醐味を損なうだけでなく、長い人生を考える場合に決してプラスにならないと思うのだ。 やりたい仕事よりワークライフバランス? 筆者が総長をしている女子大の学生は、就活に当たって「家庭や子育てと両立できるような、ワークライフバランスの取れるよう
![「老後2000万円」に怯える若い人に伝えたいこと](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ee1b2a2b0df13e339221d6d5db1b0b560dc91c12/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2F7%2F1200w%2Fimg_3738a76c7ea838b506f0fea71a0d85b3255145.jpg)