赤は「派手」、緑は「おだやか」――。色は見る人に一定の印象を与えるが、赤と緑の違いを識別しづらい先天性色覚障害「2型2色覚」の人も、色に対して一般色覚者と同様のイメージを持っていることは、あまり知られていない。高知工科大の篠森敬三教授(視覚心理物理学)らのグループは、その仕組みの研究に取り組んでいる。解明のかぎは、これまでの生活や学習で積み重ねた「経験」にあった。 色覚障害では、色を感じる目の細胞「錐体(すいたい)」の中の3種類のたんぱく質のうち、いずれかがなかったり、働きが弱かったりすることで特定の色の判別が難しくなる。2型2色覚は緑を感知する視細胞がなく、赤と緑の識別は難しいものの、一般色覚者と同様の印象を色に抱いており、篠森教授らのグループはそのメカニズムを調べた。
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