ビデオカメラをセットし、「オンライン交流」の準備を進める重田由美理事長=4月15日、大阪府豊中市の地域交流拠点「とよなか縁結実」 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が続く中、インターネット上で顔を合わせて会話する「オンライン交流」を福祉の現場で役立てる試みが始まっている。参加者の顔が並んだ画面を通じて、おしゃべりをしたり、マスク作りをしたり。実際に集まることはできなくても、同じ時間を過ごす地域の「居場所」となることを目指している。(吉国在) 「みなさん、聞こえますか」。大阪府豊中市にある地域交流施設「とよなか縁結実(えんゆうみ)」。施設を運営する団体の重田由美理事長が呼び掛けると、画面上の参加者たちが手を振って応えた。 「とよなか縁結実」は、空き家を改装し昨年7月に地域の交流拠点としてオープンしたが、3月以降は新型コロナウイルスの影響で休館していた。 そこで、4月15日からはオンライン