財部誠一(ジャーナリスト) 1956年、東京生まれ。 1980年、慶應義塾大学法学部卒業。同年、野村證券入社。1983年、野村證券退社。1986年、出版社勤務を経てフリーランスジャーナリストに。1995年、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。「財政均衡法」など各種の政策提言を行っている。 「財部ジャーナル」のほかの記事を見る 「そもそも中国の内需は底堅く、崩壊した米国経済も2010年にはなんとかプラスに持ち直すでしょう。最後まで厳しいのはEUと日本ではないか」 大手メーカーの経営者の見立てだが、残念ながら、きわめて現実的な見通しだといわざるをえない。中国経済は外需の落ち込みを内需拡大でおぎなえるだけのポテンシャリティを十分に備えている。米国の実体経済が深刻なダメージを受けるのはこれからだが、米国には復権への強烈な意思がある。人口増加という成長エンジンも備えている。かてて