最新の研究発表によると、妊娠時に抗鬱剤を飲んでいる人では、飲んでいなかった人に比べて生まれた子供の自閉症の発症率が高いのが分かった。 1,700人の子供を対象にした調査(その中に300人弱の自閉症スペクトラム障害の子供を含む)では、母親が子供を生む前の年に抗鬱剤を飲んでいた場合、抗鬱剤を飲んでいない女性に比べて2倍高い自閉症スペクトラム障害発症率を示していた。特に妊娠最初の3ヶ月間に飲んでいた人では4倍高い値であった。 この研究ではSSRIと呼ばれる抗鬱剤を飲んだ人を対象に行われた。SSRIとはプロザック、パクシル、ゾロフト等の抗鬱剤で、脳細胞中のセロトニンレベルを上げて鬱状態を解消する作用を持つ。 セロトニンが自閉症と関係があるのではと以前から言われていたため、研究では特にSSRIに注目して研究をした。ある研究報告によると、自閉症の子供の血中には通常より高いレベルのセロトニンがあると言い