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ブックマーク / anemone.dodgson.org (5)

  • 技術的な意思決定 - steps to phantasien

    テクニカルな理解が低いと良い意思決定ができない。でもそういうのが必要な場面はしばしばあって辛い。という話。 去年の今頃、テストやベンチマークの自動化を強化するプロジェクトをはじめた。そのときは隣に QA チームがいたのでおすすめの自動化フレームワークを聞いたところ、彼らの作っているツールを勧められた。QA チームが保守しているベンチマークを自分たちの都合良いように書き直したい思惑もあったし、彼らはこのツールでテストを書き直すというし、他によい当てもなかったのでそのツールで自動化に着手した。 のだが・・・とにかく使いにくい。やばいレベルで使いにくい。ほんとにこれでテストとか書き直せるの?無理じゃね?どうしてこんなものが存在してるの?と思ったものの、専門家であるはずの人々がそれでいくというのでがんばって使い続けた。しかし全く捗らない。ツールを自分に勧めてきた A 氏は席を外していることが多かっ

  • 技術書への不満という濡れ衣 - steps to phantasien

    最近はプログラマ向けの技術書を読んでもムカついたりがっかりしたりばかりで、読みたい技術書を探すにも良い技術書評家はいないし、もうプログラマ向け技術書というジャンルは終わってしまったのだろうか。それはなぜか。 ・・・というような不満をもっていたが、考えているうちにこれは概ね濡れ衣に思えてきた。端的にいうと、一線を退いた元おたくが「最近のアニメ(などの得意だったおたく分野)はつまらん」というのと同じ現象が自分に起きているだけな気がする。 キャリアの停滞 まずマンネリ化。自分はキャリア初期のたくさん学ぶことのある時期は終わってしまった。これは雇用という点では良いことだが、学びのあるに出会う確率を下げてはいる。多くの人が「これは必要」と思う話題ほどたくさんのが書かれる。中身はどれも似通ってくる。新しい読者が必要なものに出会う確率はあがるが、必要なものを読み終えた読者は同じものの繰り返し、すなわ

  • にわか Audible ファン - steps to phantasien

    Macbook を壊してしまい、手元にデスクトップ環境がなくなってしまった。いい機会だから電話でどこまで文章を書く気になるか試し中。たまには世代格差に向き合わないとね。 さて、最近ふと Audible を聞き始め、気に入っている。Podcast のおかげで音声メディアに抵抗がなくなったせいもある。先月から三冊読(?)了、一冊挫折、いまは五冊目。 Audibleを聴くのは、ものによっては活字で読むよりラクな気がする。語学力の制限もあり、自分はを読むと消耗する。気がつくと居眠りしたりネットを見たりしてしまう。活字と違い音声は勝手に進んでいき、ダレることが少ない。皿洗いやジョギングなど体を動かしながらだと眠くもならない。 内容の難しさや集中力の不足で話を聞き逃し理解が欠けることはある。腰を入れて読む技術書なんかには向かない。 もっとも込み入った難しいはあまり音声化されてない。自分が

  • 書き直さない時代の気分 - steps to phantasien

    なんとなく続き。(前回) Martin Fowler が蒸し返すまで、 自分は書き直しについてことさら何か書く気が起きなかった。 どうでもよさは時がたつほど増していった。気分の出処を見直してみたい。 部分的に書き直す 最初の理由は、書き直しがゼロかイチかの大きな判断ではないという納得かもしれない。コードの書き換えには様々な粒度がある。一番小さいのが厳密なリファクタリング。一番大きいのがフルスクラッチの書き直し。その間には様々な大きさの書き直しがある。書き直しの粒度が連続的である以上、どちらか一端を擁護する議論は虚しい。 小さい刻みの変更を積み重ねれば危険を冒さず大きな変更ができる。それがリファクタリングのテネットだ。刻みは小さいほど安全だから、良いプログラマは大きな変更を連続した小さい変更へと噛み砕く。変更の難しさに実力が及ばないと刻みが大きくなり失敗の危険が増す。バグが増えたり納期に遅れ

  • 確率的に犠牲的 - steps to phantasien

    Martin Fowler が Sacrificial Architecture と言い出した時は驚いた。“変化を受け入れよ” はどこにいったの。書き直しはダメと自分の中の結論が出たのは随分前のことだけれど、ひさしぶりに考え直してみる。 Sacrificial Architecture の論拠として Martin Fowler はいくつかのインターネッツ企業を例にとっている。でも一般化するには偏ってないか。それにこれら企業が面していたのはごく限られた種類の変化だ: 彼らはもっぱら性能不足と戦っていた。 機能の変化に強いコードは柔軟性の裏で性能を犠牲にしがち。機能の変化を捉えることに先鋭化した従来の Agility は性能要件の変化を必ずしもやり過ごせない。一方で存在感を増すスタートアップの世界では性能への期待が当たり前のように大きく変わる。だから Agile はあてにならない、堅牢なアーキ

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