エルドアン大統領は「誰に」抵抗を呼びかけたのか?――クーデター未遂事件とトルコの民主主義 柿﨑正樹 トルコ政治 / 比較政治 国際 7月15日夜に発生したトルコのクーデターは失敗に終わった。クーデター発生からおよそ12時間後には、トルコ政府はほぼ反乱軍を鎮圧したと発表、アンカラやイスタンブールではクーデター側の兵士らが次々と投降を始めた。クーデター未遂事件で208人(民間人145人、警察官60人、兵士3人)が死亡し、1400人以上が負傷した。反乱軍側でも104人が死亡した。 今回のクーデターについてトルコ政府は、エルドアン大統領の政敵で、米国で事実上の亡命生活を送るイスラーム指導者フェトフッラー・ギュレン師が率いる勢力が画策したと主張している。本稿執筆時点(7月18日)で、トルコ当局はクーデターに関与したとして軍将校103人、軍と警察、司法関係者およそ7500人を拘束。さらに警察官や市町村
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