『元彼の遺言状』『競争の番人』が2期連続月9ドラマになるなど、大活躍をされている作家・新川帆立さん。ファン待望の新作は、本人にとっても悲願だったというSF作品です。法律、そしてSFという装置を用いて社会に切り込むことの意義、そして新しい挑戦をし続ける彼女の執筆スタイルなどを伺いました。 考えつくした架空の法律で社会の「当たり前」を問う 2020年にミステリー作家の登竜門『このミステリーがすごい!』大賞(宝島社主催)で大賞を受賞。翌年1月にデビュー作『元彼の遺言状』が発売されるや否や、出す新刊が次々とベストセラー入り。新川帆立さんは、そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの注目作家だ。作品をジャンルでくくれば、解くべき謎が出てくるので広義のミステリーではある。だが、新川さんの小説がなぜ面白いかと言えば、社会の不条理と闘う熱き女性たちの活躍が小気味いいから、ではないだろうか。 「意識的に書こうと思ってるわけ
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