日本で販売されている書籍には原則として「カバー」があります。タイトルや著者、出版社、価格、バーコード、ISBN、Cコード、レーティングなど、書籍を販売する上で必要な情報を記載するとともに、読者の目を引くデザインが施されています。 カバーは再販制度に基づくものです。書店から返本された際、カバーの交換だけで再び新品に近いものとなり、新たに流通させることができます。また、価格改定時や消費税率改定の際、カバーの差し替えだけで対応できるよう、価格はカバーにしか記載しません。 もちろん、書籍本体を保護するという役目がありますが、そもそも保護するのは再販を視野に入れているからです。洋書はカバーがないものが当たり前ですが、それは再販しないからです。 書籍にはカバーとは別に「表紙」があります。カバーを外すと現れる本文ページより厚い紙の部分です。カバーと表紙はまったく別物ですので、デザイナーさんとお話しすると