アナログレコードに携わっている方にインタビューする企画です。 第14回は、千葉にてカートリッジの修理販売を行っている浅川さんにインタビュー! ―元々は漫画の編集者をされていたという事ですが、担当されたつげ義春さんとの出会いはいつ頃ですか? つげさんが漫画描いていたのは87年までで、その頃僕は大学生でした。 編集の仕事を始めたのも90年代に入ってからで、それまではつげさんの作品の一読者でしかなかったです。 ―『海辺の叙景』を読ませていただきました。哲学的で何を伝えたいのか裏読みしたくなるのですが、読み方として合っていますか? エンターテイメントはストーリーに「起承転結」がありますが、「起承転」で終わり結末を読者の想像力に委ねるつくり方を始めたのがつげさんでした。 1950年代後半、大阪の若い作家たちがはじめた「劇画」というムーヴメントは、それまでの子供向けの空想漫画から離れ、日常的な題材を取