化石収集を長年続けている益富地学会員、吉井昌平さん(82)=福知山市夜久野町日置=が、8月の豪雨災害で土砂崩れをした同町額田(割石)の林道で、アンモナイトの化石を見つけた。最大径は約8センチある。 夜久野は「化石の町」として知られる。吉井さんは04年に日本古生物学会が新属新種と発表したアンモナイト「ヤクノセラス・ヌカタエンゼ」など、これまでに町内各地で約300点を見つけている。 今回の土砂崩れ現場は、今までに太古の化石が多数確認されているところ。11月29日に採取作業をしたところ、頁岩(けつがん)の中からアンモナイトを見つけた。約2億2000万年前の中生代三畳紀中期のものと推定している。 吉井さんは「アンモナイトは化石の王様といわれ、夜久野の太古が海底だったことを示すもの。直径が5センチを超えると大きなクラスに入る。採取したものや国内外のコレクションの一部は、農匠の郷にある夜久野町化