漫画やアニメなどの資料を閲覧できる世界最大級の「東京国際マンガ図書館」(仮称)設立を打ち出している明治大学は10月31日、マンガ図書館に先行し、同大卒の漫画評論家、故米沢嘉博さんの遺族から贈られた漫画雑誌や単行本など計約14万冊を集めた「米沢嘉博記念図書館」(東京都千代田区猿楽町)をオープンさせた。 あまり収集家がいないとされるレディースコミック誌や、戦後まもなく発行された「カストリ雑誌」と呼ばれる大衆娯楽雑誌も収蔵している。28日の内覧会で記念図書館を訪れた漫画家のみなもと太郎さんは「浮世絵が、ボストン美術館に行かないと見られないといった現象が漫画作品にも起こりうる。(だから)漫画界にこういう施設は必要」と述べた。 東京国際マンガ図書館は明治大学駿河台キャンパス猿楽町地区に設立される。完成予定は平成26年度。関連施設である記念図書館などを含めた延べ床面積は8500平方メートル以上を想定し