アメリカの主要メディアによるUFO報道が増えている。SFやオカルトの定番である「空飛ぶ円盤」が、いまどうして話題になっているのか? ニューヨーク・タイムズがまとめた。 「未確認空中現象タスクフォース」 空に不気味なものが現れても、目撃者のほとんどは他人の嘲笑を恐れて報告を控えてきた。とくに、政府の組織内では。 だが、近頃では笑う人が少なくなっている。 近年、アメリカの政府関係者は、未確認飛行物体──政府は未確認空中現象(unidentified aerial phenomena)と呼ぶ──を以前より真剣に受け止めている。軍関係者の遭遇の報告を調査するために、2007年に秘密裏に予算を調達した小さなプログラムがきっかけだ。 2017年12月に本紙ニューヨーク・タイムズがその存在を初めて公表したこのプログラムを、昨夏、国防総省が「未確認空中現象タスクフォース」として復活させた。同省によると、タ