22年前の1月17日、神戸。巨大な揺れで破壊されたがれきの街で、その日、産声をあげた子がいます。その子どもたちのことを、“希望の子”と呼ぶ人もいました。しかし、その子にとって、それは生まれながらにして“震災”を背負ったかのような人生の始まりでもありました。 「自分は何のために生まれ、何をするべきなのか」22年の葛藤の末に、ひとつの答えを出した男性がいます。いまを生きる子どもたちに、初めて自分の“誕生日のこと”を語った、その姿を追いました。(神戸放送局・菅原紀子カメラマン)。 6434人の命が奪われた阪神・淡路大震災。震度7の激震に襲われたその日、神戸市で28人の子どもが生まれました。 その子たちのことを、“希望の子”と呼ぶ人もいました。その1人、中村翼さん。 1995年1月17日午後6時すぎ、電気が止まった病院で、暗がりの中、懐中電灯を頼りに生まれました。 もちろん、震災の日の記憶はあ
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